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TEXT:橋本新義、編集部 |
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CASE 3 |
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AV向けマシンを作る |
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自作PCのテーマで人気の高いものとしては、AV用途がメインのマシンも挙げられる。個人的に使うPCでは、基本的なAV機能が必須であるが、本格的なAV機器として使うようなPCはコスト面などから作成の敷居が高く、ゆえに趣味性の強いものとなる。
新しくAV用PCを自作するにあたって注意したいのは、テレビキャプチャカードの選定だ。これはWindows Vistaによって大きく情勢が変わっているためである。とくに影響が大きいのが、Media Centerの搭載と画面出力仕様の変更によって、Vistaに対応したテレビキャプチャカードでないと使えなくなってしまった点だ。Media Centerの搭載は基本的にユーザーのメリットとなる改良だが、画面出力仕様の変更は大きなデメリットとなってしまっている。その上、著作権保護の問題から、地上&BS/CSデジタル放送に対応した製品を出せず、アナログ地上放送の終了時期も見えてしまっている。そのため、テレビキャプチャ関連の新製品が少なくなっているのが現状だ。
また、高音質サウンドカードも、カードメーカーがドライバレベルで対応させている製品はまだ少ない。ただし、そうした点を除けば、Windows XP時代と大きく変わる点は少なく、従来からの自作テクニックが有効だ。 |
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Vistaをインストールすればメディアコントロールソフト「Media Center」を使ってテレビ番組を録画したり、さまざまなメディアファイルを再生したりする、AVマシンとしても活用できる |
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テレビキャプチャカード |
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アイ・オー・データ機器 |
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GV-MC/RX3 |
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実売価格:11,000円前後 |
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Vista対応に加え、Media Centerでも使用可能な製品を選ぶ必要がある。なお、現状ではワンセグ以外のデジタル放送に対応したテレビキャプチャカードは単体売りされていない |
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HDMI対応ビデオカード |
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Sapphire |
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RADEON X1600 PRO HDMI 256M |
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実売価格:20,000円前後 |
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AV用PCでなくても、意外と便利なのがHDMI端子を搭載したビデオカード。HDMI端子を搭載したテレビと接続することが可能。変換コネクタを使えばDVI端子としても使える |
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HTPC向けPCケース |
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Antec |
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Fusion |
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実売価格:11,000円前後 |
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AVラックに設置する場合は、AV機器風のデザインのHTPC向けPCケースがオススメ。通常のPCケースよりも高価な場合が多いが、防振や静音などの性能も高い |
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高音質サウンドカード |
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オンキヨー |
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WAVIO SE-200PCI |
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実売価格:17,000円前後 |
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本格的なAV用PCでは、音質にもこだわりたいので、高音質サウンドユニットは必須だ。現状では少ないが、Vista対応ドライバが用意されている製品を選ぼう |
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Media Center対応リモコン |
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アイ・オー・データ機器 |
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GV-MC/RCkit |
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実売価格:4,500円前後 |
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Media Centerを使うなら、対応リモコンがあると便利。製品ごとに操作感の差が結構あるので、できれば店頭で操作感や大きさなどを確認してから購入したい |
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ワンセグチューナー |
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バッファロー |
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ちょいテレ DH-ONE/U2 |
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実売価格:10,000円前後 |
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話題のワンセグチューナーの導入もおもしろい。携帯機器向け放送だけあって画質には期待できないが、現時点では唯一自作PCでデジタル放送を視聴・録画できる機器である |
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CASE 4 |
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ゲームPCを作る |
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ゲームPCを作る上で重要なパーツは、何と言ってもビデオカードである。そのため、使用するビデオカードを最優先で選びたい。その上で予算を設定して、全体のバランスを決めるのがよいだろう。ビデオカードはNVIDIA系ならGeForce 7600以上、ATI系ならRadeon X1650以上がオススメだ。
SLIやCrossFire環境を使いたいのであれば、電源にも気を配りたい。最低でも600Wクラスは欲しい。
そのほか、最近はやりつつあるLANパーティなど、PC本体を持ち込んで人に見せるような場合は、透明パネル搭載の、ハデに光るケースを使うのもオススメだ。 |
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【環境】
CPU:Core 2 Duo E6700(2.66GHz)
マザーボード:ASUSTeK P5B Deluxe(Intel P965)【PCI Express x16】/ASRock Conroe865PE(Intel 865PE)
【AGP 8X】
メモリ:センチュリーマイクロ CD512M-D2U800(PC2-6400 DDR2 SDRAM 512MB)×2/ノーブランド PC3200 DDR SDRAM 512MB×2
HDD:Maxtor DiamondMax 10 6B250S0(Serial ATA、7,200rpm、250GB)
OS:Windows XP Professional SP2 |
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1:ハイエンドビデオカード |
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ASUSTeK |
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EN8800GTX/HTDP/768M |
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実売価格:80,000円前後 |
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ゲームがメインなのだから、ビデオカードは最重要パーツである。予算の許す限り高性能なものを使いたいところ。ソフトウェアによるオーバークロックにチャレンジしてみるものよい |
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2:大容量電源 |
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Seasonic |
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S12 ENERGY+ SS-650HT |
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実売価格:20,000円前後 |
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SLIやCrossFireのように、複数のビデオカードを使用する環境を目指すならば、電源は600Wを超える大容量モデルを用意したい |
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3:アクリルパネル搭載ケース |
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Thermaltake |
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Armor Jr. VC3000SWA |
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実売価格:16,000円前後 |
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最近、日本でも認知されつつある、PC本体を持ち寄ってLAN接続し、複数の相手とゲームをするLANパーティ。透明なアクリルパネルを搭載したケースを使って、ハデに光らせれば注目度もアップだ |
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4:CPUは高クロックなものを |
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AMD |
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Athlon 64 3800+ |
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実売価格:12,000円前後 |
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ゲームで重要なのはコアの数よりも動作クロック。現時点では、デュアルコアCPUの恩恵を受けるゲームタイトルは少ないので、あえて価格の安い、シングルコアの高クロックモデルを狙うのもアリだ |
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