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PC自作再入門
お店に行って迷わない自作パーツの選び方
TEXT:鈴木雅暢
imagePCケース

PCパーツの中でも長く使えるPCケースは頻繁に新製品がリリースされていくような性格のものではない。しかし、着実な進化を続けている。
ここがトレンド!

○静音重視ケースの人気は健在
○ビジュアルよりも品質重視
○メンテナンス性も進化
静音ケースの人気は健在
 PCケースは、自作PCにとってとても重要な存在である。組み立てた後に常に目にする「顔」的な存在であるというのはもちろんだが、それ以外にもさまざまな重要な役割をになっている。拡張性、メンテナンス性、デザインといったところが伝統的なチェックポイントであったが、近年では冷却性能や静音性といった面が大きくクローズアップされるようになってきている。

 冷却性能や静音性への関心は、CPUの消費電力の上昇が止まらず、発熱の高過ぎるシステムをいかに効率よく、静かに冷却するかといったところから浮上してきたものだが、Core 2 Duoなどの低発熱なCPUが登場した現在でも、冷却性能や静音性に優れた製品の人気は衰えが見えない。むしろ、CPUの発熱が減った分、さらにレベルの高い静音性能を求める向きもある。

 PCケースにおける静音性と冷却能力の両立にはいくつかのアプローチがあるが、現在人気が高いのは、必要十分なエアフローをしっかり確保した上で、ケース内をなるべく密閉し、音を極力外部に漏らさないようにするというもの。メッシュパネルや大口径ファンの採用などによって、エアフロー効果を高めた製品も数多く存在するが、これにはデザインも関わってくるため、どれがベストとは言えないところだ。

 そして、「冷却」のみで「静音」の要素はあまり考慮されていないが、とにかくハデなビジュアルと強力な冷却性能を備えた「ゲーマー向け」と位置付けられた製品の動向も興味深いところだ。なかなか定番となるような製品は現われないものの、デザインはずいぶんと洗練されてきた印象もある。

 拡張性やメンテナンス性といった部分でも確実な進化が見られる。拡張性に関してはATXのミドルタワーである以上、どうしても制限があるが、格納できるデバイスが限られる3.5インチベイよりも、汎用性の高い5インチベイを優先して増やしている製品が増加しているようだ。ただ漠然とセオリーを踏襲するのではなく、ユーザーニーズを反映して進化してきていることがうかがえる。

 メンテナンス性の進化も著しい。サイドパネルの固定や、ドライブ、拡張カードの固定にも工具が不要のスクリューレス製品が目立つ。手回しネジであったり、樹脂製または金属製のアタッチメントレールだったりとアプローチはさまざまだが、ユーザーの作業性を向上させるという方向性は共通している。

 このように、PCケースの影響力は、非常に広範囲にわたる。使い勝手や拡張性、静音性、冷却性能といった、PCの価値を判断するあらゆる要素にまでかかわってくる。長期にわたって利用することが可能なパーツでもあるので、少々コストはかかっても、安心して使えるものを選びたいところだ。
image拡張性を見る
HDD内蔵用のシャドーベイ、光学ドライブなどを格納する5インチベイの数といった拡張性のチェックはPCケース選びの基本だ。それらを格納したときにきちんとエアフローが確保されるかもチェックしたい
フォームファクターの違い
ATX、microATXといったフォームファクターに合わせて、マザーボードと同様に、PCケースにも種類が存在する。ATXケースにはmicroATXマザーボードも装着できるが、microATXケースには物理的にATXマザーボードは入らない。microATXケースは小さなマザーボードを前提に設計されているため、全体的に小型の作りのものが多いが、その分、ATXケースに比べるとドライブベイなどの拡張性も少なくなる。デザインを取るか、拡張性を取るかはあなたしだいだ。もちろん、ほかのフォームファクターのマザーボードには、それに合ったフォームファクターのPCケースが販売されているが、数はATX、microATXほど多くはない。
imageATXケースとmicroATXケースの比較。搭載できるHDDの数や、扱える拡張スロットの数が変わってくるが、microATXケースならば省スペースですむ
imageデザイン・剛性
つねに目にするものだけに、デザインも重要な要素。ドライブカバーがあれば、光学ドライブのベゼルとフロントマスクの色の違いに気を使わないですむ。ただ、ハデなビジュアルのものよりも、シンプルながら剛性の高い、しっかりした作りのもののほうが人気は高いようだ。
imageメンテナンス性
最近では工具なしでパーツの着脱ができるといった、工夫の凝らされたPCケースがほとんどだ。もちろん、工具なしで作業できることがベストとは限らない。ネジ止めに比べて固定が甘いものもあるし、柔軟に判断したい。ケースの大きさや、サイドパネルの取り付けやすさなども作業性には大きくかかわってくる。
静音性と冷却性能
静音化はケースを含めたPC全体で行なうのがもっとも効率的だ。エアフローを確保した上で遮音する密閉型のケース、メッシュパネルなどを採用し、通気性のよさで冷却性能を確保し、ファンを極力回さないことで静音化するアプローチのケースなどもある。最近はビデオカードやマザーボードのチップセットの冷却も重要になっているので、ムリにファンレスで静音を目指すよりは、ケース内部に確実なエアフローを備えたものを選びたい。
image最近は前面や背面に、12cm角の大型静音ファンを備えた製品もめずらしくない。うるさいファンは、より静音なものに交換してしまうという手もある
電源は付属? 別売り?
以前はPCケースと言えば電源が付属しているのが当たり前であったが、最近では付属していないもののほうが多くなっている。PCの仕様が多様化したことで、電源自体も独立したパーツとして個性的な製品が多くなっており、そういった製品を使いたい人にとってはよい傾向だろう。逆に、電源を標準搭載する製品でも、その品質をウリにする製品も増えている。コストを抑えたい人はそういった製品を探すとよいだろう。
image電源付属のほうがトータルコストは有利だが、電源も自由に選びたいという人は、非搭載モデルのほうが都合よいだろう
マザーボード内蔵で簡単組み立て

ベアボーンPC
 PCケースにマザーボードを組み付け、スイッチやLED類などを配線する作業は、自作に慣れた人でもかなりめんどうなもの。とくにそれが小型のケースであれば、ちょっとした手順の違いでアクセスしにくい場所ができたりするのはよくあることである。そういう組み付け作業がめんどうだという人、いちから自作することに不安があるという人、小型PCを手軽に作りたいといった人には、ケースとマザーボードがセットになったベアボーンPCがお勧めだ。

 マザーボードとケースを同じメーカーが提供していることが多いので、トラブルも少なく、組み立て作業がしやすいよう構造が工夫されているほか、静音性まで考慮された製品も多い。ケーブルの長さが最適化されているものなら、内部もすっきりと仕上げられるはずだ。しかし、省スペースなベアボーンPCのほとんどは、専用のマザーボードを採用しているため、ATXやmicroATXのマシンに比べれば将来性は劣ると言える(ATXやmicroATXのベアボーンPCも存在するがあまり多くはない)。また、コンパクトであれば、それだけ拡張性が限られてくるのも仕方のないところだ。そこはデザインとのトレードオフとして理解して購入するべきだろう。
imageAOpenのキューブタイプベアボーンPC「XC Cube EZ965」(実売価格:3万9,000円前後)。G965マザーボードを搭載し、Core 2 Duoに対応するほか、PCI Express x16とPCIスロットを一つずつ備え、最低限の拡張性も備えている
imageスイッチやLEDなどのめんどうな配線がすでに行なわれた状態の製品であれば、組み立てもスムーズ
image付属のCPUクーラーも含めて、ケース内部のエアフローも考慮されているなど、個人で静音や冷却性能に悩む必要もない
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