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TEXT:保坂陽一
格安Core 2 Duo“E6300”
(2万5,000円前後)
はどこまでオーバークロックできるのか!?
Core 2 Duoシリーズの末っ子、E6300。入手しやすい安価なCPUがオーバークロックできるなら、それに越したことはないはずだ
4MBキャッシュのCore 2 Duo E6600が超人気だが、3万円以下で買えるE6300も気になるところ。はたしてこのCPUのパフォーマンスやいかに?
■
安価なCPUにこそオーバークロックの価値あり?!
登場前からそのマージンの大きさがささやかれてきたCore 2 Duoは、オーバークロックユーザーにとっても注目の的である。ラインナップの中で、現在ダントツの1番人気となっているのは4MBのキャッシュを搭載したE6600で、約4万円という価格も性能からすれば手頃感があるのは確かだ。しかし、実際に購入しやすい価格で考えると、2万円台半ばというE6300も見逃せないところ。ここではこのCPUのオーバークロックパフォーマンスを探ってみよう。
テストに使用したマザーボードはASUSTeKのP5B。スタンダードかつ安価で、古くからの自作ユーザーにはおなじみのPxB型番となれば、購入を考えている人も多いはずだ。このマザーボードはFSBクロックを100〜400MHzの間で任意に設定できるため、266MHzの7倍(1.86GHz)で動作するE6300は、最大で400MHz×7=2.8GHzを試すことが可能となっている。CPUクーラーはE6300リテールパッケージ付属品を使用し、なるべくお手軽な構成でのテストを目指したが、メモリだけは不安の少ないものを用意した。
今回使用したマザーボード(ASUSTeK P5B)
シンプルながらも十分な機能を備えた新世代のスタンダードマザーボード。P965チップセットを採用し、オーバークロックも楽しめる
FSBクロックはBIOS上で100MHzから400MHzまで、1MHz単位で変更可能。結果としては、このCPUには400MHzでも足りない!?
■
ウワサに違わぬオーバークロック耐性に脱帽!
まずは、切りのよさそうなクロックで少しずつ上げていく。333MHz×7で2.32GHz。この時点ですでにPentium Dの最高クラスに匹敵するスコアを叩き出しているのが驚きである。続いて、366MHz×7の2.56GHzにチャレンジ。内蔵キャッシュが半分という違いはあれど、人気のE6600(2.4GHz)を軽く上回るクロックとなったわけだが、これまたあっさりと動作。しかも、高負荷時でもCPUクーラーはそれほど熱くなっておらず、十分常用できそうだ。
そして、P5Bのオーバークロック限界である2.8GHz。定格の1.86MHzからすると1.5倍近い値だ。それでもWindows XPはあっさり起動し、PCMark05も問題なく通ってしまった。しかし、3DMark06は動作中にエラーで停止。テスト内容からすると、CPUよりもビデオカードなどの問題か?と思わせたが、オーバークロックの基本に立ち返って、BIOSでコア電圧を定格の1.34Vから1.4V、1.45Vとアップしてみた。結論として結果は同じであったが、あらかじめ用意しておいたサイズの大型CPUクーラー「INFINITY COOLER」を投入してみると無事安定。大型クーラーのままコア電圧を下げると、再び動作しなくなったため、ひとまずはこの辺りが限界といったところのようだ。
しかし、2.8GHz動作時はE6700をも凌駕する見事なパフォーマンスを発揮しており、2万円台半ばで最速クラスのCPUに匹敵すると考えれば驚異的。最速を求めないまでも気軽にオーバークロックを楽しみたい人にとって、E6300がコストパフォーマンスに優れたお買得な逸品であるのは間違いないだろう。
1.86GHz→2.8GHzで
あっさり動作!?
CPU-Zでマザーボードのオーバークロック限界、400MHz×7=2.8GHzでの動作を確認。ただし、リテールクーラーでは3DMark06は完走ならず
【ベンチマーク環境】
マザーボード:ASUSTeK P5B(Intel P965)
メモリ:CORSAIR TWIN2X1024A-6400(PC2-6400 DDR2 SDRAM) 512MB×2
HDD:Western Digital WD Raptor WD360GD(Serial ATA、10,000rpm、36GB)
ビデオカード:NVIDIA GeForce 7900 GTXリファレンスカード
コア電圧アップ+CPUクーラー交換でまだまだ上が狙える!?
P5Bでは、コア電圧を0.0125きざみで変更可能。2.8GHzは約0.1Vアップの1.45Vで動作した
Core 2 Duo付属のリテールCPUクーラーはかなり静音化されている半面、Pentium D付属のものなどと比べると絶対的な冷却性能は落ちているようだ
大型CPUクーラー、サイズ「INFINITY COOLER」に交換。このクラスの冷却性能があれば、マザーボードしだいで、3GHzオーバーも夢ではないかもしれない?
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