特集
20分で分かる最新CPUのメリット 1/2
20分で分かる最新CPUのメリット 2/2
超省電力CPU Core 2 Duo Tシリーズの全貌 1/2
超省電力CPU Core 2 Duo Tシリーズの全貌 2/2
アプリケーションベンチで分かる 用途別ベストCPUはどれだ? 1/4
アプリケーションベンチで分かる 用途別ベストCPUはどれだ? 2/4
アプリケーションベンチで分かる 用途別ベストCPUはどれだ? 3/4
アプリケーションベンチで分かる 用途別ベストCPUはどれだ? 4/4
Core 2 Duo/Pentium DでBD再生環境を試す
Core 2 Duo環境へアップグレードする 1/2
Core 2 Duo環境へアップグレードする 2/2
格安Core 2 Duo“E6300”はどこまでオーバークロックできるのか!?
静音パーツカタログ
カテゴリー別 チップセット選びのポイント 1/3
カテゴリー別 チップセット選びのポイント 2/3
カテゴリー別 チップセット選びのポイント 3/3
用途別オススメ マザーボードカタログ 1/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 2/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 3/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 4/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 5/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 6/7
用途別オススメ マザーボードカタログ 7/7
その他の特集(2011年)
激突!Bulldozer vs. Sandy Bridge
達人に学ぶPCパーツ使いこなし術
超本命パーツ35傑
独占!PCパーツなんでもランキング
PCパーツセレクション300
Sandy Bridge 自作超大全
PC自作スタートアップ講座2011
Sandy Bridge再始動
“後乗せサクサク”アップグレード術
震撼性能! Sandy Bridgeに死角なし!!
PCパーツ100選2011
マザーボード100選2011
過去のその他の特集(2010年)
過去のその他の特集(2009年)
過去のその他の特集(2008年)
過去のその他の特集(2007年)
過去のその他の特集(2006年)
読者プレゼント
プレゼント申し込みへ
ユーザー登録からアンケートページへ進んでください。
CLUB IMPRESS会員登録
プレゼントの対象は「最新号購入者」のみとなります。
アンケートにお答え頂くにはCLUB IMPRESSへの登録が必要です
最新CPU全方位チェック 今買わないでいつ買うの!
TEXT:鈴木雅暢
Part 2
超省電力CPU Core 2 Duo Tシリーズの全貌
imageCore 2 Duo Eシリーズ、Core 2 Extremeと同時に発表されたCore 2 Duo Tシリーズ。モバイル向けだが、小型デスクトップPC普及の切り札として、自作市場でも要注目の存在だ。
静音・小型PC派待望の本命CPUがデビュー
 開発コードネーム「Merom」の名で呼ばれていた新しいモバイル向けCPUが、Core 2 Duo Tシリーズとして発表された。モバイル向けに独立したブランド名は用意されず、プロセッサ・ナンバの前のアルファベットが、デスクトップ版の「E」に対し、「T」のモデルがモバイル向けという位置付けとなっている。

 デスクトップ向けのCore 2 Duo Eシリーズとは機能的にはシステムバス以外に大きな違いはない。一方、Core Duoからのスペック的なアップデートとしては、64bit拡張技術(Intel 64)に対応したこと、そして、上位モデルで共有2次キャッシュが4MBと倍増していることが挙げられる。

 ラインナップは5モデルで、2次キャッシュ4MBのモデルとしてT7600、T7400、T7200の3製品が、同2MBのモデルとして、T5600、T5500の2製品がラインナップされている。最上位のT7600の動作クロックは2.33GHzとなっている。いずれも省電力機能のEIST(Enhanced Intel SpeedStep Technology)、64bit拡張技術のIntel 64などをサポート。最廉価のT5500以外は仮想化技術のVTにも対応する。

 プロセスルールはYonahコアのCore Duoと同じ65nm、トランジスタ数は、2次キャッシュが2倍になった影響か、2億9,100万個(4MBモデル)と、Core Duoの2倍近くに増え、ダイサイズも明らかに大きくなっている。消費電力の目安となるTDPは34W。デスクトップ向けのCore 2 Duo Eシリーズの65Wよりは大幅に低いが、YonahコアのCore Duoは31Wであったので、それよりは若干上昇している。
image左がCore 2 Duo T7400、右がCore Duo T2600。トランジスタ数は1億5,160万個から2億9,100万個へと増えており、CPU表面に実装されたダイのサイズもかなり大きくなっている
imageCPU裏面。左がCore 2 Duo T7400、右がCore Duo T2600だ。中央部に実装されているチップコンデンサ/チップ抵抗の種類、レイアウトはかなり異なっている
imageCore Duoと並べて横から見てみると、若干ではあるが、Core 2 Duoのほうがダイの高さが高くなっているが、クーラーは共通のものが利用できる
imageCPUインフォメーションツール「CPU-Z 1.35」の情報表示画面。TシリーズがサポートするファンクションはEシリーズと同一だ
Core 2 Duo Tシリーズのラインナップ
名称 動作クロック システムバス 2次キャッシュ 実売価格
Core 2 Duo T7600 2.33GHz 667MHz 4MB 85,000円前後
Core 2 Duo T7400 2.16GHz 667MHz 4MB 58,000円前後
Core 2 Duo T7200 2GHz 667MHz 4MB 41,000円前後
Core 2 Duo T5600 1.8GHz 667MHz 2MB 32,000円前後
Core 2 Duo T5500 1.66GHz 667MHz 2MB 28,000円前後
Core Duoとの互換性は?
 Core 2 Duo Tシリーズ用のプラットフォームは、開発コードネーム「Napa Refresh」と呼ばれていたように、945系チップセットを中核とした新Socket479(Napa)プラットフォームからのマイナーチェンジによる対応である。

 Core 2 Duo Tシリーズは、Core Duoとはソケット仕様で互換性があり、945GM/945GTチップセットを搭載したCore Duo対応マザーボードであれば、Core 2 Duo対応BIOSへのアップデートのみで対応可能なものが多いようだ。各社の製品のCore 2 Duo対応状況は別掲の表にまとめたとおりだが、すでにCore 2 Duo対応BIOSがリリースされているASUSTeKの「N4L-VM DH」で動作を確認できている。ただ、非対応BIOSでは起動すらしない可能性が高いため、あらかじめ対応BIOSへアップデートされている必要がある点は注意したい。

 また、これらのマザーボードはCPUクーラーの使用にも制限がある。まず、モバイル向けCPUのリテールパッケージにはCPUクーラーが付属しない。新Socket479ではリテンションモジュールの仕様なども統一されていないので、Core 2 Duo Tシリーズのリテールパッケージも同様だと思われる。Socket478用のクーラーが使える製品もあるが、基本的にはマザーボード付属の専用CPUクーラーの利用が前提だ。こうした専用クーラーはファン付きのものとしてはとても静かな部類に入るが、さらなる静音環境を望んで市販のファンレスクーラーを使いたい場合などには注意が必要だ。

 Core 2 DuoのEシリーズとTシリーズは、システムバスと動作クロックの上限以外は共通であり、Core Duoの弱点とされていた64bit対応も実現した。デスクトップ向けCPUとモバイル向けCPUの性能差はいよいよなくなったと言ってよい。ノートPCの自作や、モバイル向けCPUをあえてデスクトップPCで利用することで、より静音省電力、より自由なPCデザインを実現するMoDT(Mobile on DeskTop)普及の切り札としても期待したいところだ。
imageAOpenのハイパフォーマンスデスクトップPC向けCore Duo対応マザーボードi975Xa-YDGもCore 2 Duo Tシリーズに対応する予定だ
CPUクーラーはマザーボード付属のものを利用する
imageCore 2 Duo TシリーズのソケットはCore Duoと同じ新Socket479。マザーボードごとにリテンションが異なり、クーラーにも互換性がない
imageASUSTeKのN4L-VM DHでは板バネを使って固定するクーラーを採用。着脱は簡単に行なえる
imageECSの945GM3ではマザーボード裏側に取り付けられたリテンションにネジ止めする。この方式はややめんどうだがしっかり固定できる
新Socket479マザーボードのCore 2 Duo Tシリーズ対応状況
メーカー 製品名 チップセット フォームファクター 対応状況
ABIT iL-90MV Intel 945GT+ICH7M DH microATX 出荷時から対応済み
AOpen i975Xa-YDG Intel 975X+ICH7 ATX 対応BIOSをWebに準備済み
i945GTm-VHL Intel 945GT+ICH7M DH microATX 対応BIOSをWebに準備済み
i945GTt-VFA Intel 945GT+ICH7M DH Mini-ITX 対応BIOSをWebに準備済み
MiniPC MP945-VX Intel 945GM+ICH7M DH ベアボーンキット 対応BIOSをWebに準備済み
ASUSTeK N4L-VM DH Intel 945GM+ICH7M DH microATX 対応BIOSをWebに準備済み
ECS 945GM3(V3.0) Intel 945GM+ICH7M microATX 出荷時から対応済み
GIGABYTE GA-8I945GMMFY-RH Intel 945GM+ICH7M DH microATX 対応BIOSをWebに準備済み
MSI 945GT Speedster Plus Intel 945GT+ICH7R microATX/ATX 対応BIOSをWebに準備済み
Back
Page Top
Next

サイト内検索

DOS/V POWER REPORT 最新号

DOS/V POWER REPORT 最新号表紙

DOS/V POWER REPORT
2024年冬号

発売日:12月28日
特別定価:2,310円

書籍(ムック)

PC自作・チューンナップ虎の巻 2023【DOS/V POWER REPORT特別編集】

発売日:2022/11/29
販売価格:1,800円+税


このレトロゲームを遊べ!

発売日:2019/05/29
販売価格:1,780円+税


特濃!あなたの知らない秋葉原オタクスポットガイド

発売日:2019/03/25
販売価格:1,380円+税


わがままDIY 3

発売日:2018/02/28
販売価格:980円+税


忍者増田のレトロゲーム忍法帖

発売日:2017/03/17
販売価格:1,680円+税


楽しいガジェットを作る いちばんかんたんなラズベリーパイの本

発売日:2016/09/23
販売価格:2,400円+税


DVDで分かる! 初めてのパソコン自作

発売日:2016/03/29
販売価格:1,480円+税


ちょび&姉ちゃんの『アキバでごはん食べたいな。』2

発売日:2015/12/10
販売価格:1,280円+税


髙橋敏也の改造バカ一台&動く改造バカ超大全 風雲編

発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税


髙橋敏也の改造バカ一台&動く改造バカ超大全 怒濤編

発売日:2015/06/29
販売価格:2,500円+税


わがままDIY 2

発売日:2015/02/27
販売価格:980円+税


ちょび&姉ちゃんの『アキバでごはん食べたいな。』

発売日:2014/12/05
販売価格:1,280円+税


わがままDIY 1

わがままDIY 1

発売日:2011/12/22
販売価格:980円+税

読者プレゼント

アンケートにお答え頂くには「CLUB IMPRESS」への登録が必要です。

本誌最新号・プレゼント申し込み

*プレゼントの対象は「DOS/V POWER REPORT最新号購入者」のみとなります。

ユーザー登録から アンケートページへ進んでください