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Windows Vista β2 新機能ガイド

一般公開されたβ2でVistaに触れてみよう！

Windows Vistaの新機能をチェック 1/6

Windows Vistaの新機能をチェック 2/6

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Windows Vistaの新機能をチェック 6/6

Windows Vista Upgrade Advisor Beta

Vistaでのドライバインストール手順

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TEXT：清水理史

第1部

Microsoftから「Windows Vistaβ2」の提供が開始された。
製品の発売は2007年初頭の予定だが、ほとんどの一般ユーザーにとっては、これがVistaに触れる初めての機会になるはずだ。ここでは、Windows VistaとはどのようなOSなのか、その詳細に迫ってみたい。

■	いよいよ姿を現わした次世代OS「Windows Vista」

　2001年に発売された現行のWindows XPから約5年。ようやく次世代のWindowsが姿を現わした。と言っても、6月中旬現在で公開されているバージョンは開発途中のβ2版で、正式リリースは2007年初頭とまだ先だ。しかし、「Windows Vista」という正式名称で、しかも一般ユーザーが実際に利用できる形で公開されたのは今回が初となる。

　では、Windows VistaとはどのようなOSなのだろうか？　Microsoftによると、Windows Vistaの開発コンセプトは、「混沌としたデジタルの世界にクリアな視界を提供する」というもの。これだけでは抽象的で分かりにくい印象を受けるが、要するに文書などはもちろんのこと、画像や映像など、われわれの身のまわりにあふれ返るようになったデジタルデータを、PCでより簡単に、そして安全に扱えることを目指す、ということだ。その見晴らしのよさが、Vista（眺望）という名に込められている。

　具体的な新要素としては、大きく分けて三つの点が挙げられる。一つは新しいユーザーインターフェースだ。すでに半透明や3D表示のウィンドウを目にした人も少なくないと思われるが、Windows Vistaでは「Windows Aero」と呼ばれる新しいユーザーインターフェースが採用されており、見た目の印象はもちろんのこと、ウィンドウまわりの操作体系などが従来のWindows XPから大きく変更されている。

　もう一つの新要素と言えるのは、大幅に強化されたセキュリティ機能だ。すでにβ版が配布されているスパイウェア対策ソフトの「Windows Defender」が標準搭載されていたり、HDDを丸ごと暗号化できる「BitLocker」などといった機能も搭載されていたりするが、ユーザーがもっとも頻繁に目にするセキュリティ機能は、「ユーザーアカウント制御（UAC）」だろう。UACによって、デバイスの追加やOSの設定変更など、管理者権限の必要な操作の実行が制限されるようになり、ウイルスやスパイウェアなどからPCをより高い確率で保護できるようになっている。

　そして最後は、検索機能の強化だ。インデックスサービスが標準で動作し、ドキュメントをより簡単かつ確実に検索できる上、アプリケーションや設定項目なども同じ検索インターフェース上から手軽に探せるようになった。

　このほか、さまざまなアプリケーションがバージョンアップ、新規追加されており、次世代のOSにふさわしい大幅な変更が加えられている。そこで本特集第1部では、Vistaの新機能にフォーカスして、生まれ変わったWindowsの実態に迫ってみよう。

Windows Vistaのデスクトップ完全解剖

（1）Internet Explorer 7
タブブラウザとして進化した「Internet Explorer 7」。フィッシング詐欺対策機能なども搭載しており、より手軽で安全にインターネットを利用することが可能となった

（2）Windows Aero
スタートメニューなどの基本的な画面構成を引き継ぎながら、全体的なデザインを一新したユーザーインターフェース「Windows Aero」。メニューバーなどが半透明で表示されるようになり、背面にあるウィンドウの内容を確認することができる。このほか、タスクバーに最小化したウィンドウのサムネイル表示や、ウィンドウ切り換え時の3D表示なども可能になっている

（3）クイック検索
スタートメニューやウィンドウのメニューバーに新たに追加された「クイック検索」。ファイルの検索が手軽にできるだけでなく、アプリケーション名などを指定してアプリケーションを検索することもできるようになっている

（4）Media Center
上位のエディションで標準搭載されるようになった「Media Center」。リモコンと10フィートGUIによる手軽な操作で、音楽や画像、テレビを楽しむことができる

（5）Windows Media Player 11
Windows Media Playerも最新の11へとバージョンアップ。音楽や映像などのデジタルメディアをより手軽に扱えるようになった

（6）フォルダビュー
データをより簡単に参照できるようになった新しいフォルダビュー。画像などがサムネイル表示されるだけでなく、フォルダ内のファイルも3Dサムネイル表示されるようになっている

（7）Windowsサイドバー
時計やスライドショー、RSSリーダー、メモなど、「ガジェット」と呼ばれるさまざまなミニツールをデスクトップに配置することができるサイドバーを新たに搭載。表示するガジェットを選べるのはもちろん、インターネットから新しいガジェットをダウンロードして追加することも可能だ