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Windows Vista β2 新機能ガイド

一般公開されたβ2でVistaに触れてみよう！

Windows Vistaの新機能をチェック 1/6

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Windows Vista Upgrade Advisor Beta

Vistaでのドライバインストール手順

その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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Vistaマシン作製ガイド

TEXT：橋本新義

Windows Vista Upgrade Advisor Beta

　Windows Vistaの動作環境は前ページで紹介したとおりだが、ポイントとなるAeroの動作条件に関しては、正直なところ一般ユーザーには説明が難しい。そのため、MicrosoftはWindows Vistaの各エディションのどれが現在使用中の環境に適切かを紹介し、アップグレードした際のドライバの有無も検証できる「Windows Vista Upgrade Advisor」を無償提供している。6月下旬現在では、Windows XPで動作する英語のβ版が用意されており、MicrosoftのWindows Vista Webサイトからダウンロードできる。

　では、Upgrade Advisorの基本的な使い方を見ていこう。Upgrade Advisorを起動したら（左上の画面）、画面中央の［Start System Scan］ボタンをクリックする。すると、用途別の機能を選択する「Feature Selection」画面に切り換わる。ここで使いたい機能に関するチェックボックスをクリックすると、画面最下部にあるWindows Vistaのエディション表示が切り換わる（上二つの項目はVistaすべての共通機能なので標準で選択されている）。ちなみに、（1）～（3）がHome Premium、（1）（5）（6）がBusinessに含まれる機能だ（Ultimateはすべての機能を含む）。

　その後、下端の［NEXT］ボタンをクリックすると、ハードウェア環境がスキャンされ、「Hardware Assessment」（ハードウェアの診断結果）の画面が表示される。ここでは、実行PC環境がWindows Vistaの最低動作条件を満たしているどうかが表示される。また「Feature Selection」画面で選択した各機能を使う際にハードウェアが対応していない場合は、それらの指摘と、解決方法を記したガイドも表示される。

　再度［NEXT］ボタンをクリックすると、画面が「Software Assessment」（ソフトウェアの診断結果）となる。ここでは、実行したPCに接続されているパーツや周辺機器と、Windows Vistaが標準で搭載するドライバ情報を照らし、「Vistaのインストールのみで動作するデバイス」、「Vistaのインストール後にMicrosoft Updateにアクセスすることで動作するデバイス」、「ハードウェアメーカーのドライバが必要なデバイス」の3種類に分けて紹介してくれる。こうした情報の保存（HTML形式）やプリントアウトも可能だ。

　このようにUpgrade Advisorは、Vistaの動作に必要なドライバの対応表示などの便利な機能を備えており、アップグレード前には必ず実行しておきたいツールだ。

（1）3Dインターフェース

Elegant User Experience with Windows Aero

デスクトップを3Dで描画するWindows Aero機能や、3D表示でのウィンドウ切り換え「フリップ3D」機能などを示す

（2）モバイル関連

Work Anywhere

XPではTablet PC Editionにのみ搭載されていた、タブレットPC向けのアプリケーションの搭載などを示す

（3）テレビ視聴＆録画

Watch and Record TV

Media Center Editionで搭載されていたアプリケーション「Media Center」によるテレビの録画・再生や、メディアサーバー機能を示す

（4）マルチメディア

Premium Photo,Music and Movie Experiences

「Media Center」によるメディアサーバー機能や、「Windows DVDメーカー」によるDVD作製機能を示す

（5）企業・大学でのネットワーク接続

Connect to Corporate or Campus Networks

ドメインを使ったネットワークへのログオンやリモートデスクトップ機能などへの対応を示す

（6）業務向け機能

Simplify My Business

FAXソフト「Windows FAXとスキャン」、HDD全体を暗号化する「BitLocker」機能など、ビジネス向けの機能を示す

ハードウェアはVistaに対応しているか？

（1）基本的な動作条件のチェック

Windows Vistaの基本的な動作条件（Windows Vista Capable PC相当）を満たしていない場合に表示される警告と、解決策の案内だ。主にCPUやメインメモリ、システムHDDの空き容量が不足している際に表示される

（2）選択した機能での動作条件チェック【1】

選択した（前ページでチェックを付けた）機能ごとに、関連するハードウェアの動作条件を診断し、結果が表示される。「Action Required」には対応ハードウェアのアップグレードなど、必要な準備が記載される

（3）選択した機能での動作条件チェック【2】

選択した機能によっては、複数の「Action Required」欄が表示される場合もある。この場合は、すべての欄に記された問題を解決しなければ、選択した機能が動作しないことを示している

ドライバはVistaに対応しているか？

（1）Microsoft Updateにドライバがあるデバイス

Get driver from Microsoft Update

VistaのDVDにはドライバが収録されていないものの、Microsoft Update（旧：Windows Update）サーバーにドライバが用意されていることを示す。なお、この画面では日本語文字が含まれるデバイスは文字化けするが、動作には支障がない

（2）Microsoftではドライバを用意していないデバイス

Contact the manufacturer

VistaのDVD、Microsoft Updateの双方にドライバが用意されていないことを示す。デバイスメーカーのWebサイトにドライバが用意されていなければ、最悪の場合使えなくなることを覚悟する必要がある。ただし、デバイスメーカーがドライバを用意しているかはここからは確認できない

（3）VistaのDVDに標準ドライバが収録されているデバイス

No action required

VistaのDVDに標準ドライバ（In-Boxドライバ）が収録されており、インストール直後から使用可能になることを示す。とくにネットワーク（LAN）アダプタがこの状態になっていないと、Vistaインストール後にインターネットに接続できなくなるため、重点的にチェックしたい

Vista β2でもハードウェアスペックを確認

Windows Vistaのコントロールパネルには「パフォーマンス評価とツール」というハードウェアの性能を分析するためのベンチマークが付属している。これは、CPU／メモリ／HDD／グラフィックス機能／ゲーム用グラフィックスの5項目を独自評価し、総合結果を5点満点で示すもの。「3」以上なら、Windows Vistaを使う上で問題のない性能とされる。Vista環境での実際の性能チェックの目安として役立つだろう。