DOS/V POWER REPORT | Impress Japan

トップ
> 第1特集
> “Windows Vistaレディ”マシンを作る

Windows Vista β2 新機能ガイド

一般公開されたβ2でVistaに触れてみよう！

Windows Vistaの新機能をチェック 1/6

Windows Vistaの新機能をチェック 2/6

Windows Vistaの新機能をチェック 3/6

Windows Vistaの新機能をチェック 4/6

Windows Vistaの新機能をチェック 5/6

Windows Vistaの新機能をチェック 6/6

Windows Vista Upgrade Advisor Beta

Vistaでのドライバインストール手順

その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

＊ユーザー登録からアンケートページへ進んでください。

＊プレゼントの対象は「最新号購入者」のみとなります。

Windows Vista β2 新機能ガイド

Windows Vistaの新機能をチェック

TEXT：清水理史

Internet Explorer 7

■	快適さと安全性を高めたタブブラウザ

　Windows Vistaでは、標準のWebブラウザ「Internet Explorer」（IE）が新バージョンになっている。すでにXP向けにもIE7のβ版が配布されているが、VistaではIE7が標準搭載される。

　IE7の最大の特徴は、タブブラウジング機能を搭載した点だ。これまでのIEはWebページごとにウィンドウを表示する仕様だったので、複数のページを同時に閲覧しづらかった。しかし、タブブラウザは、一つのウィンドウの中で複数のページをタブで切り換えながら閲覧する仕組なので、デスクトップを有効に利用できるのだ。タブで開いている複数のページをサムネイル表示することもでき、インターネットでの情報収集が格段に楽になった。

　また、セキュリティ機能も強化されていて、新たに搭載されたフィッシング詐欺対策機能によって、フィッシング詐欺と思われるサイトにアクセスすると警告が表示され、アクセスが遮断されるようになった。IE7によって、これまで以上に快適で、しかも安全なインターネット環境が提供されたことになる。

タブブラウジング機能を実装

タブブラウザとして新たに生まれ変わったInternet Explorer 7。タブごとにサイトを表示して、切り換えながら閲覧できるようになったため、情報を網羅的に把握しやすくなった。リンクをクリックしたときにタブで開くといった設定も、好みに応じて変更できる

フィッシング詐欺対策も万全

フィッシング詐欺の可能性があるサイトにアクセスすると、アドレスバーがピンク色で表示され、メッセージが表示されてアクセスが遮断される。誤検出の報告も可能

IE7の初回起動時に表示される画面で、フィッシング詐欺検出機能をONにできる

タブをサムネイル表示

タブの左端にあるアイコンをクリックすると、現在タブで開いているサイトをサムネイルで一覧できる。たくさんのサイトを切り換えながら閲覧しているときに重宝する

お気に入りの表示方法の変更

「お気に入りセンター」にはRSSフィードの登録も可能になった。表示方法が変更され、お気に入りに登録したリンクをクリックしてページの読み込みを始めると、即座にお気に入りは格納される

セキュリティ機能

■	増え続けるマルウェアからシステムとデータを守る

　Windows Vistaではセキュリティ機能が大幅に強化されている。前述したIE7のフィッシング詐欺対策機能もそうだが、新たにスパイウェアの検出と削除が可能な「Windows Defender」を搭載し、さらにウイルスやスパイウェアによる不正なプログラムの実行を防止するために、ユーザーアカウントの制御が厳密に行なわれるようになった。

　これはその名も「ユーザーアカウント制御」（UAC）という機能で、Administrator権限が必要な操作を行なう際に、画面が暗転して許可を求めるダイアログが現われるというもの。UACは標準で有効になっている。

　Windows XPでも搭載されていたWindowsファイアウォールの機能も強化され、従来は外から中に入ってくる（InBoundの）パケットのみをチェックしていたが、Vistaでは中から外へ出ていく（OutBoundの）パケットも監視できるようになった。また、Windows DefenderやUACの搭載によって、「セキュリティセンター」で一元管理できる項目が従来と比べて増えている。

セキュリティセンター

XPでもおなじみのセキュリティセンター。Vistaでは「マルウェア対策」に変更され、スパイウェア対策の状態も確認されるようになった

Windows Defender

Vistaではスパイウェアの検出と削除がOSレベルでサポートされる。実行中のプログラムを一覧できるので、不審なプログラムを発見しやすい

Windowsファイアウォール

従来はInBoundパケットしか遮断できなかったが、VistaではOutBoundパケットも検査でき、スパイウェアなどによる情報漏洩に対応できる

ユーザーアカウント制限（UAC）

UACはセキュリティを考えると非常に効果的だが、たびたびダイアログが現われるという不便さもある。セキュリティ対策に自信があるなら、OFFにしてしまうのも一つの手だろう

Windows Vista対応のウイルス対策ソフトが登場！

万全のセキュリティ対策には別途ウイルス／スパイウェア対策ソフトの導入が不可欠だが、現時点ではWindows Vistaに対応したセキュリティ対策ソフトは少ない。6月中旬時点でVistaに対応しているのは、ALWIL Softwareの「avast! 4」と、日本CAの「eTrust EZ Antivirus」の二つ。どちらも無償で利用できるので（avast!はホームユーザー限定、eTrustはVistaβ2テスター限定）、試用環境だからとおろそかにせず、確実に導入しておこう。

avast! 4 Home Edition