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PC自作 ウワサの検証 完全版
ウワサその01 CPU編
検証人:鈴木雅暢
デュアルコアだからと言っても
何でもかんでも速くなるわけではない。
プラシーボ効果じゃないの?
image
デュアルコアCPUのマシンは
シングルコアCPUのマシンよりレスポンスが速い?
image 今回の特集最初のターゲットは、「デュアルコアCPU」。昨年春の登場以来、急速に普及し始めているデュアルコアCPUだが、動画エンコーダやCGレンダラーなど、二つのコアに対して同時に命令を出せるマルチスレッド対応アプリケーションで絶大な威力を発揮することはベンチマークテストでも実証されているが、ごく通常のオペレーション中でもそのパワーは体感できるものなのだろうか。

 ネット上での評判は、「馬力感がある」、「エンコードをしない人にとっては半導体のむだづかい」などさまざまだが、実際に使った人の感想としては、通常の作業でも「デュアルコアCPUのほうがシングルコアよりもレスポンスがよい」と感じている方が多いようである。確かにWindows XPではバックグラウンドでたくさんのサービスプロセスが動作しているので、明確に「二つ以上のアプリケーションを立ち上げて同時に作業する」といったことをしなくとも、二つのコアに処理が振り分けられ、動作が軽くなるということは考えられる。筆者もCore Duoノートを試用したときに、いつも使っているPentium Mノートと比べて「軽い」という感じを受けたことはある。

 しかし、本当にそうだろうか。エクスプローラやビジネスソフト程度の処理ならばCPUが動作するのは一瞬、シングルコアCPUでもタイムシェアリング(時分割処理)で十分対応できる範囲と言え、実際に差が付くかどうかは疑問がある。医療分野の用語に「プラシーボ(偽薬)効果」というものがある。これは、実際に薬理作用のない薬を「よく効く薬だ」と偽って投与された場合に、暗示効果によって患者の症状が改善されることを言う。プラシーボ効果の有効性はデータとして実証されており、新薬の登場時には本当の新薬と偽薬の両方でテストし、その差から新薬の薬理効果を判断するなどといったことも行なわれているようだ。

 そう、デュアルコアCPUにもこのプラシーボ効果と同じようなことが当てはまるとは言えないか。デュアルコアCPUを買ったうれしさのあまり、あるいは二つのコアで処理を分散しているというイメージから「速くなっている」と思い込み、「馬力感がある」などと表現してしまっている可能性も否定できない。前回と同様、高速度ビデオカメラをはじめとする複数のアプローチから検証してみたい。
インターネットで見かけた書き込み
・デュアルコアCPUのマシンはシングルコアCPUのマシンよりもWindows使用時の反応が速い
・レスポンスを左右するのはコアの数よりもクロックだ
・ベンチマークスコアと体感速度は別物
前回は「キビキビ」&「もたもた」を検証

image本誌2005年11月号第3特集では、「Pentium 4マシンはもたもた、Athlon 64マシンはキビキビ」というネット掲示板上の書き込みを受けて、Pentium 4システムとAthlon 64システムのレスポンスの違いを高速度ビデオカメラで検証した。スタートメニューの表示やウィンドウの移動などでは違いが見られなかったものの、Excelの起動ではAthlon 64システムのほうがPentium 4システムより0.1秒以上速く、一般ユーザーの「感覚」からくるネットの書き込みを実証する結果となった。
目隠しテストでデュアルコアの性能を体感できるか?
 まず最初のアプローチは、感覚による検証。デュアルコアCPUシステムとシングルコアCPUシステム、スペックを隠したそれぞれのシステムを複数の人に操作してもらって、どのシステムが速いかを答えてもらう。いわゆる目隠しテストである。きわめて原始的ながら、システムのスペックを知らせないことでプラシーボ効果は排除することができ、複数人の実際の感覚による判断ということから、「体感できるかどうか」といった感覚に対する検証としては理にかなった方法であると言える。

 テストの具体的な方法としては、デュアルコアCPUであるAthlon 64 X2とCore Duo、そしてシングルコアのPentium 4を使った3種類のシステムを用意。詳細な環境は右上に別掲しているが、CPUのグレードは価格帯を基準に選定し、メモリなどプラットフォームに依存する部分以外の環境はハードウェアだけでなく、OS、ドライバのバージョンなどもすべて共通化し、CPUまわり以外の部分のパフォーマンスの違いは極力の表われないようにしている。被験者は前回よりも増員し、20人の方にテストしてもらっている。

 結果は、Core Duoシステムをもっとも高速だと感じた人が11人、Athlon 64 X2システムが6人で、Pentium 4システムを速いとした人は3人にとどまった。また、多くの人が、Core DuoシステムとAthlon 64 X2システムは甲乙を付け難く、Pentium 4システムのみ少し遅く感じるという感想を漏らしていた。

 シングルコアCPUとデュアルコアCPUの比較で言えば、デュアルコアCPUの圧勝である。そして、ここではとくにCore Duoの印象がよいという結果となった。
【テスト方法】
Core Duo T2400、Athlon 64 X2 3800+、Pentium 4 650と、3種類のCPUを使ったシステムを用意。これらをスペックをまったく知らせず、20人の被験者に数分間操作してもらい、もっとも速く感じたシステムを聞いた。いずれのシステムもインターネットに接続されており、Internet Explorer 6によるブラウジングが可能。アプリケーションはOffice 2003がインストールされている。当然ながら「システムのプロパティ」を見るなどCPU名が分かるような操作は禁止している。
image
CPUまわり以外はほぼ同じ構成の3台
Core Duoマシン
CPU:Core Duo T2400(1.83GHz)
マザーボード:AOpen i975Xa-YDG(Intel 975X)
メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2

Athlon 64 X2マシン
CPU:Athlon 64 X2 3800+(2GHz)
マザーボード:ASUSTeK A8N-SLI Premium(NVIDIA nForce4 SLI)
メモリ:ノーブランド PC3200 DDR SDRAM 512MB×2

Pentium 4マシン
CPU:Pentium 4 650(3.4GHz)
マザーボード:MSI 945P Neo2-F(Intel 945P)
メモリ:ノーブランド PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2

共通環境
ビデオカード:ATI Technologies RADEON X1600 XT搭載カード(ビデオメモリ256MB)
HDD:日立グローバルストレージテクノロジーズ Deskstar 7K80(Serial ATA 2.5、 7,200rpm、80GB)
OS:Windows XP Professional SP2
ちなみに前回は・・・

シングルコア同士ではAthlon 64が有利

image環境を統一したPentium 4 530システムとAthlon 64 3200+システムとの比較を、12人の被験者を対象に行なった。条件は今回と同様で、中身を隠して操作してもらい、高速だと感じるほうを回答してもらった。結果はAthlon 64のほうが速いと感じた人が7人と半数以上を占め、Pentium 4は4人と劣勢、よく分からないと答えた方が1人だった。
どのマシンがもっとも速いと感じましたか?
Core Duoマシン Athlon 64 X2マシン Pentium 4マシン
11人 6人 3人
デュアルコアCPUの圧倒的勝利
とくにCore Duoシステムが速い
 
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