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TEXT:目黒廣道 |
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HDDを静かにする |
予算:3,800円~ |
効果 【静音化】 【冷却】 |
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PC静音の静音化の手法としては、電源やCPUファン、ケースファンなど、騒音源となる電動ファンの数を減らしたり、ファンの回転数を低く抑えたりというように、電動ファンの制御をメインとした静音化がセオリーだ。

電動ファンの騒音と比較すると、HDDの騒音は、それほど大きなウェイトを占めていない。しかし、電動ファンによる騒音を抑えると、HDDの騒音が目立ち始めるものだ。

HDDの静音化の手段としてポピュラーなのが、防音材を敷き詰めた箱、いわゆる「静音ボックス」にHDDを収納し、騒音そのものを遮断する方法だ。もう一つ、HDDメーカーが提供しているツールを使うという手段もあるが、こちらはp.72で紹介しているので、そちらを参照してほしい。

ただ、静音BOXを利用する場合は、静音BOXの物理的な形状により、5インチベイに装着することになるため、3.5インチベイを利用できなくなる点に注意しよう。 |
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静音ボックスは、HDDを防音材に包むことにより静音化を図るアイテム。その効果は抜群だ |
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Silentmaxx |
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HD-Silencer Rev.2.0 SM-HDS-2.0 |
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オススメ度 ★★★★★ |
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実売価格:3,800円前後 |
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TEL:047-420-0315(サイズ)
URL:http://www.scythe.co.jp/ |
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ドイツ製の静音BOX。全体がヒートシンク状になっており、内部に熱伝導シートを装備、さらに防振ゴムを搭載するなど、多様な機能を持ちながら低価格なのがうれしい。見た目の高級感も購入意欲をそそる |
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グロウアップジャパン |
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SMART DRIVE Crassic Black |
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オススメ度 ★★★★☆ |
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実売価格:5,300円前後 |
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TEL:03-5295-1033
URL:http://www.gup.co.jp/
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HDD静音化の先駆けとなった、静音BOXの定番製品。ほぼ完全にHDDを密封することで実現される静音性能の高さから、ヒット商品となった |
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グラフを見ると、静音BOXの効果が表われていることがよく分かる。騒音計ではそれぞれで違いが出ているが、実際には耳をかなり近付けないとアクセス音が聞こえないほど静かだった |
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【ベンチマーク環境】
PC:松下電器産業 Let'snote Light R4
ベンチマーク用HDD:日立GST HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)
OS:Windows XP Professional(SP2)
そのほか:ノバック SATA HDD つなが~るKIT USB |
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振動を防いで安定化&静音化 |
予算:500円~ |
効果 【安定】 【静音化】 |
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HDDや光学ドライブの記録、読み出し処理では、ディスクをモーターで高速回転させ、データを読み書きするためのヘッドを移動させるといった、機械的な動作を行なっている。

この際、ドライブ自体から振動が発生する。ひどいときにはケース全体に振動が伝わり、ビビリ音が発生してしまうことがある。また、細かい振動により、データ転送速度の低下を引き起こす要因にもなりかねない。

こういったドライブの振動を解消するのが、「防振グッズ」である。HDDや光学ドライブとケースのベイの間に防振材を挟み込むことによってドライブの振動を軽減し、ケースのビビリ音を防いだり、データ転送のロスを防いだりしようというアイテムだ。

実際の効果という点では、冷却や静音化のような体感できる効果は少ないかもしれないが、その分コストもかからない。お手軽なチューンナップとしてもイチオシ!だ。 |
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ベイとドライブの間に防振材を挟み込んで共振を防止し、静音化やデータ転送の安定化を図る |
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アイネックス |
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3.5”HDD用防振ゴム |
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オススメ度 ★★★★☆ |
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実売価格:500円前後 |
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E-mail:support@ainex.jp
URL:http://www.ainex.jp/
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3.5インチベイとHDDの間に挟みこむ防振ゴム。価格も500円前後と安価で、手軽に利用できるのが特徴だ。光学ドライブなど、5インチベイ用のパーツに対応した製品もある |
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サイズ |
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ハードディスクスタビライザー |
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オススメ度 ★★★☆☆ |
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実売価格:800円前後(4個セット) |
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TEL:047-420-0315
URL:http://www.scythe.co.jp/
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3.5インチHDDを5インチベイに取り付けるためのマウンタも兼ねた防振アイテム。安価なので、手軽なチューンナップに最適 |
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ベンチマークの結果を見ると、若干パフォーマンスがアップしているように見えるが、ほぼ誤差の範囲と言える。転送速度にはあまり変化が見られないため、高速化を期待するためではなく、静音化の最終段階で利用するパーツと言えるかもしれない |
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【ベンチマーク環境】
CPU:Pentium M 760(2GHz)
マザーボード:AOpen i915GMm-HFs
メモリ:PC3200 DDR SDRAM 512MB
グラフィックス機能:intel 915GM内蔵
システムHDD:Seagate ST160812A(Ultra ATA/100、7,200rpm、160GB)
ベンチマークHDD:日立GST HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、80GB、7,200rpm)
OS:Windows XP Professional(SP2) |
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RAIDを使ってスッキリ快適 |
予算:3,000円~ |
効果 【高速化】 【信頼性】 【大容量化】 |
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RAIDとは、複数のHDDを一つのHDDとして扱うことで、データ転送速度の高速化や、データ保護の信頼性、記録容量の向上を図るものである。

最近ではマザーボードの機能の一つとして提供されていることが多く、単体のRAIDカードも低価格化している。さらにWindows XPでも標準機能として搭載されていることから、かなり身近な機能となっている。また、HDDの大容量化、低価格化が顕著な現在では、さらにRAIDを使いやすい環境が整っていると言えるだろう。

RAIDにはいくつか種類があるが、一般的に使われているのが、データ転送速度の高速化を図る「RAID 0」、データ保護の信頼性向上を図る「RAID 1」、複数のHDDを1台のHDDとして利用できる「JBOD(スパニング)」の3種類。

古いHDDを活用する、新しくHDDを購入するといった場合は、RAIDを活用することも視野に入れてみるとよいだろう。 |
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複数のHDDを一つのHDDとして利用するRAID。その効果は非常に高く、積極的に利用したい |
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玄人志向 |
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SATA2RI2-PCIe |
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オススメ度 ★★★★★ |
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実売価格:4,200円前後 |
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問い合わせ先:なし
URL:http://www.kuroutoshikou.com/
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PCI Express x1対応の、Serial ATA HDDを2台接続可能なRAIDカード。PCI Expressの高速転送に対応しており、Serial ATA HDDの性能を引き出せるのが特徴。RAID 0/1/JBODに対応している |
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アイ・オー・データ機器 |
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UIDE-133R2 |
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オススメ度 ★★★★☆ |
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実売価格:3,255円 |
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TEL:03-4288-1039
URL:http://www.iodata.jp/ |
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Ultra ATA/133に対応した、IDE HDD用のRAIDカード。RAID0/1/0+1/JBODと、多数のRAID方式をサポートしている |
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HDD単体をもとに転送速度を比較すると、RAID 0では高速化し、RAID 1では処理が遅くなっている |
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【ベンチマーク環境】
CPU:Pentium 4 660(3.6GHz)
マザーボード :P5WD2 Premium
メモリ:PC2-4200 DDR2 SDRAM 512MB×2
ビデオカード:Albatron PC6600(GeForce 6600)
システムHDD:Seagate ST160812A(Ultra ATA/100、7,200rpm、160GB)
RAID HDD:日立GST HDS728080PLA380×2
RAIDカード:玄人志向 SATA2RI2-PCIe
OS:Windows XP Professional(SP2) |
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