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5,000円でできる 自作PCチューンナップ
CPU・マザーボードまわりをチューニングする!
TEXT:鈴木雅暢
オーバークロック機能を試す
予算:0円
効果【性能アップ】
 オーバークロックは、パーツを定格以上のクロックで動作させる行為だ。たとえば、3GHzのPentium Dを強制的に3.6GHzで動かすようなことを言う。うまくいけば、3GHzのPentium Dでも3.6GHzのPentium Dと同じ性能が得られるという非常にオイシイパワーアップ方法だ。オーバークロックを行なうための機能は、ほとんどのマザーボードの標準機能として搭載されているので、手軽に試すことができる。もっとも、成功するかどうかは試してみなければ分からないし、失敗して故障したり、部品の寿命が短くなったり、といったリスクも伴う。マザーボードに機能があるからと言って、オーバークロックでの動作保証があるわけではない。あくまでも自己責任での利用が大原則だ。

 CPUには外部から基準となるクロック(システムクロック)が供給されており、それをCPU内部で何倍かにして動作させている。たとえば、3GHz駆動のPentium D 830ならば、200MHzのシステムクロックを内部で15倍にすることで3GHz動作させている。多くのマザーボードではこのシステムクロックを1MHzきざみで調整できるようになっており、これを徐々に上げていくことが、CPUオーバークロックの基本である。

 オーバークロックの方法には、大きく分けて、BIOSでの設定、Windows用ツール、メーカー独自オーバークロック機能の三つがある。メーカー独自の機能としては、ASUSTeKのAI NOS、GIGABYTEのC.I.A.2、MSIのD.O.T.などがあるが、いくつかの選択肢の中からモードを選ぶだけでよいので、まずこれらを利用してみるのもよいだろう。Windows上ツールの設定は基本的にBIOSよりも簡略化されているが、手早くおおまかな限界を探るには便利かもしれない。

 今回はGIGABYTEのGA-G1975Xを使ってPreslerコアのPentium D 930をオーバークロックしてみたが、最大で4,050MHz、性能にして約32.5%も向上した。どんなCPUでもこううまくいくわけではないが、オーバークロックのリスクを理解し、その結果に自分で責任が持てるのであれば、試してみる価値はあるだろう。
imageCPUを定格以上のクロックで動作させるオーバークロック。最近のマザーボードの大部分にはこれをサポートする機能が備えられている
image
定格3GHz駆動のPentium D 930だが、現在のCPUラインナップには存在しない4GHzオーバーでの動作を達成した。そのパフォーマンスは見てのとおり非常に優れたもの。冷却もリテールクーラーで問題なかったのは驚きだ
【ベンチマーク環境】
CPU:Pentium D 930(3GHz)
CPUクーラー:Pentium Dリテールクーラー
マザーボード:GIGABYTE GA-G1975X
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2
ビデオカード:Albatron GeForce 6600
HDD:Western Digital WD Raptor WD740GD
OS:Windows XP Professional SP2
imageGIGABYTE GA-G1975XのBIOS画面。オーバークロック関連の設定は左下の「MB Intelligent Tweaker」にまとまっている
imageC.I.A.2はGIGABYTE独自の自動オーバークロック機能。五つのモードが用意され、下に行くにつれてオーバークロックの度合いが高くなる
image手動でオーバークロックする場合、システムクロックを上げる。Pentium Dのデフォルトは200MHzで、最初は少しずつ上げて効果を見てみよう
imageオーバークロックが拡張カードなどへ影響することを避けるため、PCI Expressは100MHzに、PCIは33MHzに、それぞれ定格に固定する
image電圧をアップするとさらに高クロックで動作することがあるが、劇的な効果は望めない上、製品寿命は確実に短くなるのでお勧めしにくい
imageGIGABYTEのオーバークロックツール「EasyTune 5」。Windows上からシステムクロックや電圧の変更など、BIOSとほぼ同じ操作が可能
Crystal CPUIDで省電力チューンする
予算:0円
効果【省電力】【インフォメーション】
 Crystal CPUID(ひよひよ氏・作)は、多機能なCPUユーティリティだ。CPUのクロックをリアルタイムに実測して表示したり、コアやプロセスルール、拡張命令などといった細かい情報を収集して表示したりするだけでなく、CPUの動作倍率(CPU自身が倍率変更に対応している場合)や電圧を変更する機能を持っている。とくに電圧は、低電圧のゾーンにマザーボードのBIOS以上に細かい設定を持っており、静音化を究める過程で電圧をできるだけ下げて駆動したい場合などに重宝する。

 また、「Multiplier Management」という機能も備えており、これを使えば、マザーボードが拡張版SpeedStepやCool'n'Quietに対応していない場合でも、それらと同じように、負荷に応じてCPUの動作倍率や電圧を上下させることができ、クロックを切り換える負荷率のしきい値や最低/中間/最大クロック、それぞれの電圧の指定、設定も広範囲で細かい指定が可能だ。たとえば、低負荷時の電圧を標準の1.1Vより下げてより省電力を追求したり、逆に低負荷時でもあまりクロックが落ちないようにしたりするといった使い方ができる。
 なお、このツールを使ったクロックや電圧の変更はメーカー規定外の行為であり、これを行なった場合の正常な動作を保証するものではないし、メーカーの保証も失効する可能性が高い。あくまでも自己の責任において利用していただきたい。
Crystal CPUID 4.7.0.290
オススメ度★★★★☆
作者:ひよひよ氏
分類:フリーソフト
URL:http://crystalmark.info/
imageリアルタイム/デフォルトの動作クロック、コアの種類、プロセスルール、拡張命令のサポートなど、CPUの詳細情報が一覧できる。動作確認時などに役に立つ。
image「Multiplier Management」をONにすると、Cool'n'Quietと同様、負荷に応じて動的にクロックや電圧を切り換えられる。倍率や電圧、負荷率など詳細なカスタマイズが可能
CPU-Z 1.32
オススメ度★★★☆☆
作者:Franck Delattre氏
分類:フリーソフト
URL:http://www.cpuid.org/
imageCPU-ZもメジャーなCPUユーティリティ。カスタマイズ機能はないが、シンプルなインターフェースで手軽にCPUやキャッシュ、メモリの情報を知ることができる
nTuneでnForceをチューンする
予算:0円
効果【省電力】【インフォメーション】【オーバークロック】
 nTuneは、nForceシリーズのチップセット(nForce2以降)を搭載したマザーボードで動作するNVIDIA純正のチューニングユーティリティだ。NVIDIAのWebページからドライバと同様の手順でダウンロードできる。

 機能としては、ハードウェアモニタとオーバークロックがメインで、NVIDIA GPUを搭載したビデオカードを装着していれば、GPUコアやメモリなども調整できるようになっている。オーバークロックは手動で調整する方法と、NV Performance Examinerによる自動調整の2種類がある。NV Performance Examinerでのオーバークロックは意外に本格的で、負荷をかけ、再起動を繰り返しつつ最適な値に調整していく。3種類のモードのうち、もっともシンプルなクイックモードでも30分くらいは時間がかかる。Athlon 64 3800+(2,400MHz)、GeForce 6600(コア300MHz/メモリ500MHz)を搭載したシステムでクイックモードを実行したところ、CPUは2,618MHzに、GPUはコア390MHz、メモリ579MHzへとオーバークロックされた。
 オーバークロックに関する機能はあくまでも自己責任となるが、nForceシリーズを搭載したマザーボードを使っているなら、試してみる価値はあるだろう。
image
【ベンチマーク環境】
CPU:Pentium D 930(3GHz)
CPUクーラー:Pentium Dリテールクーラー
マザーボード:GIGABYTE GA-G1975X
メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2
ビデオカード:Albatron GeForce 6600
HDD:Western Digital WD Raptor WD740GD
OS:Windows XP Professional SP2
NVIDIA
nTune
オススメ度★★★★☆
分類:フリーソフト
URL:http://www.nvidia.com/
imageNV Performance Examinerによる自動調整の結果。FSBが218MHzに、また、GPUのクロックも変更され、ベンチマークのスコア(NVIDIAオリジナル)で22%アップした
imagenTuneのメイン画面。中途半端に日本語訳されているので分かりにくいが、「システムのパフォーマンスの調整」を選択するとNV Performance Examinerが起動する
imageCPUやシステム温度、各種クロックなどを表示するハードウェアモニタ(NV Monitor)のパネルは、デスクトップに透過させることも可能
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