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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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キャプチャカード対決

TEXT：伊藤裕也

		ROUND

		03 視聴／録画時のマシン負荷の違いは？

　かつてはハードウェアエンコーダと言えば高級パーツの代名詞だったが、現在ではすでに低価格パーツでも当たり前のようにエンコードチップが搭載されており、高画質化回路の有無で差別化が図られる場合がほとんどだ。

　ただ、5,000円以下の格安パーツや高画質化回路の搭載を優先する低価格パーツでは、CPU負荷の高いソフトウェアエンコーダが採用されている。右のグラフを見れば明らかだが、ハードウェアエンコーダとの差は大きい。もっとも、最近のPCならエントリークラスのCPUでもフレームの取りこぼしなどは発生しないので、録画中にマシン負荷の高い作業をしないなら価格的なメリットは大きいと言える。

　ちなみに、一部の高級パーツにはファイルサイズの小さいMPEG4で直接ハードウェアエンコードできるものもあり、HDD容量の節約に威力を発揮する。

ベンチ環境
CPU：Pentium 4 520（2.8GHz）
マザーボード：ASUSTeK P5GD2（Intel 915P＋ICH6R）
メモリ：PC2-4200 DDR2 SDRAM 512MB×2
HDD：Seagate Barracuda ATA IV（40GB、Ultra ATA/100、7,200rpm）
OS：Windows XP Professional SP2

高画質化回路搭載のソフトウェアエンコードモデル

アイ・オー・データ機器

GV-MVP/SX

実売価格：8,000円前後

低価格

TEL：03-4288-1039/076-260-1024
URL：http://www.iodata.jp/

低価格モデルではめずらしいゴーストリデューサを搭載し、録画はソフトウェアエンコードで行なう。上位モデル同様にキャプチャソフトは同社の「mAgicTV5」

リモコンが付属するシンプルなLow Profileカード

エスケイネット

MonsterTV VH

実売価格：8,000円前後

低価格

TEL：045-470-3973
URL：http://www.sknet-web.co.jp/

4枚まで同時装着できるLow Profileカード。MPEGエンコーダとして、Philipsの「SAA6752HS」を採用

画質にこだわったMTVXシリーズ最新モデル

カノープス

MTVX2006HF

実売価格：20,000円前後

高級

TEL：078-992-5846
URL：http://www.canopus.co.jp/

キャプチャカードの定番的存在としてファンの多いシリーズ最新モデル。エンコーダチップには、ビデオデコーダと三次元Y/C分離回路を内蔵したNEC「μPD61153」を搭載

ROUND03 結論

録画専用マシンならソフトウェア圧縮で十分

最近のPCならソフトウェアエンコードでもCPUパワーに不足はない。ただ、2番組同時録画を行なったり、録画中にゲームを遊んだりするならハードウェアエンコードのほうが確実だ

		ROUND

		04 価格はキャプチャ画質に影響する？

　キャプチャカードの画質は、テレビチューナーユニットと高画質化回路、エンコードチップの総合的なパフォーマンスで決まる。アナログの放送波をデジタル化するまでの回路の設計が重要なのは当然だが、高級／低価格パーツの画質差を決定的にするのは高画質化回路の有無だ。高級パーツでは色のにじみを抑える三次元Y/C分離や、多重映りを抑制するゴーストリデューサなどを搭載するが、低価格パーツでは省かれている場合がほとんど。アイ・オー・データ機器の「GV-MVP/RX3」は、低価格ながらハードウェアエンコーダ＋高画質化回路という豪華な内容で、例外中の例外と言える。

エンコードチップと高画質化回路で見る画質差

GV-MVP/GX2W XCodeII-L＋三次元Y/C分離
高画質化回路をフル装備し、クリアな映像を実現。細部までしっかり描けており、ノイズが目立つこともない。チューンが徹底されており発色も優れている

GV-MVP/RX3 PD61153＋三次元Y/C分離
低価格パーツではあるが、高画質化回路のフル搭載により高級パーツと同等の画質を実現。低価格パーツにありがちな映像の乱れはまったくない

PC-MV5L/PCI CX23416
録画した映像はかなりノイズの目立つ状態で、品質はそれなりだ。三次元Y/C分離やノイズリダクションといった高画質化回路がない影響はやはり大きい

画質比較用の検証機材

マスプロ電工

VMD3M

実売価格：26,000円前後

TEL：052-802-2244
URL：http://www.maspro.co.jp/

掲載した比較画像は、DVカメラの映像をマスプロ電工のRF変調器にコンポジットで入力し、各カードのアンテナから受信してキャプチャしたもの

オリジナル画像

高画質化回路をフル搭載したお買い得モデル

アイ・オー・データ機器

GV-MVP/RX3

実売価格：12,000円前後

低価格

TEL：03-4288-1039/076-260-1024
URL：http://www.iodata.jp/

三次元Y/C分離、ゴーストリデューサ、3Dノイズリダクションをフル搭載した低価格カード。MPEGエンコーダはNEC「μPD61153」

リモコン付属のMCE2005対応カード

玄人志向

KRTV-NV179

実売価格：9,000円前後

低価格

問い合わせ先：なし
URL：http://www.kuroutoshikou.com/

エンコーダにLSI Logic「DVxplore」を採用する数少ないカード。MCE2005に対応し、付属ソフトのForceWare MultimediaのDVDデコーダは、NVIDIAの高画質化技術PureVideoをサポートする

ROUND04 結論

高画質を追求するなら高級パーツで間違いなし

画質を求めるならやはり高級パーツ。もっとも、低価格パーツであっても三次元Y/C分離やノイズリダクション機能が搭載されていれば、視聴には十分な画質を得られるはずだ

まとめ

視聴／録画時の操作性は高級パーツでも低価格パーツでも大差ないが、画質やマルチチューナー環境の構築ではやはり高級パーツに分がある。高級パーツはその分高価ではあるが、ダブルチューナーカードでも実売価格は2万円台半ば。1チューナーあたりの価格は1万円強なので、見方によってはリーズナブルだと言えるだろう。一方、低価格パーツでも、GV-MVP/RX3のような魅力ある製品が登場している。初期導入コストを抑えたいなら、強力な選択肢になるはずだ。

お勧めモデル
● 高級パーツ派には
アイ・オー・データ機器
GV-MVP/GX2W
バッファロー
PC-MV71DX/PCI

● 低価格パーツ派には
アイ・オー・データ機器
GV-MVP/RX3