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高級パーツ vs 低価格パーツ
CPU対決
TEXT:鈴木雅暢
ROUND
02 各CPUの機能の違い
 最近のCPUは機能を拡張する方向でも進化しており、上位CPUと下位CPUには機能面で差が付けられている場合がある。まずは上位CPUのトレンドであるデュアルコア。一つのCPUの中に二つのCPUが入っていると考えてよい。IntelのPentium 4のHyper-Threadingもそれに似た機能で、一つのCPUに二つ分の命令を同時に送り込んで実行させるもの。これらは低価格CPUにはない機能だ。

 ただ、これらの威力が有効に働くには、条件がある。ソフトウェアが「マルチスレッド」に対応し、二つのCPUに同時に指示を出せるように作られている必要があるのだ。ワープロや表計算といったオフィスアプリケーションは非対応、ゲームもまだ非対応のものが多く、これらの利用が中心ならデュアルコアやHyper-Threadingはあまり必要ない。逆に、動画エンコードやCGレンダリングなどのクリエイティブ系アプリケーションのほとんどは対応済み。前ページのベンチマークにも表われているように、実際にこれらの機能は性能に直結する。また、複数のプログラムが同時に動作しているマルチタスク環境化では、それぞれの処理が「遅くなりにくい」のもメリットだ。

 もう一つのメジャーな機能が、64bit拡張技術だ。Intel CPUにはEM64T、AMDにはAMD64として導入されている。これら64bit拡張技術に対応したCPUは、64bit OS、64bitアプリケーションと組み合わせて使うことで、ハードウェア構成はそのままに性能をアップさせるポテンシャルを秘めている。ただ、現在対応OSとしてWindows XP Professional x64 Editionがあるものの、いまだドライバ、アプリケーションともに未整備の状態。32bit版と64bit版が同時発売されるとされているWindows Vistaの登場後から徐々に整ってくると見られる。つまり、64bitのメリットが活かせるのは早くて1年先、おそらく本格化するのは2、3年先のことで、現時点であまり意識する必要はない。ただ、EMT64T/AMD64は上位CPUから導入されてきた機能ではあるが、低価格CPUにも導入が進んでおり、もはや特別な機能ではなくなりつつある。
デュアルコア・Hyper-Threading
imageデュアルコアやHyper-Threadingを活かす環境はすでに整っている。動画エンコード、3DCGレンダリング、フォトレタッチなどの作業で大きな高速化が期待できるし、バックグラウンドでプログラムが動作している間に別の作業をする用途でも実感できるだろう。Intelの最上位CPU、Pentium XEは、両者を同時に利用でき、4スレッドを同時に処理することができる。
64bit拡張技術
image現状、CPUが64bit拡張技術(EM64T/AMD64)に対応していても、それを活かせる状況にない。64bitを活かせる環境が整うのは、32bit/64bit両方のバージョンが同時リリースされるというWindows Vistaの登場後。64bitへの移行が本格化するのはさらに1、2年先のことだろう。
Intelブランドで人気の低価格CPU
Intel
Celeron D 351(3.2GHz)
実売価格:20,000円前後 低価格
TEL:0120-868686(インテル)
URL:http://www.intel.co.jp/
コア数 1 2次キャッシュ 256KB
システムバス 533MHz 64bit EM64T
image Pentium 4ベースのローエンドCPU。低価格とIntelブランドの安心感から幅広い層に支持されている。Pentium 4と比べて2次キャッシュが256KBと少なく、システムバスも533MHz、Hyper-Threadingも利用できない。
主なラインナップ
Celeron D 355(3.33GHz) 17,000円前後
Celeron D 346(3.06GHz) 13,000円前後
Celeron D 336(2.8GHz) 10,000円前後
Celeron D 326(2.53GHz) 9,000円前後
Socket754を支えるバリューCPU
AMD
Sempron 3300+(2GHz)
実売価格:14,000円前後 低価格
TEL:0120-263-669(日本AMD)
URL:http://www.amd.com/jp-ja/
コア数 1 2次キャッシュ 128KB
システムバス 800MHz 64bit AMD64
image AMDのローエンド向けCPU。Athlon 64の前世代ソケット仕様であるSocket754にしか対応しないため人気は今一つも、性能、機能は悪くない。最上位の3400+はAMD64に対応していないことに注意。
主なラインナップ
Sempron 3400+(2GHz) 15,000円前後
Sempron 3100+(1.8GHz) 12,000円前後
Sempron 3000+(1.8GHz) 11,000円前後
Sempron 2600+(1.6GHz) 9,000円前後
ROUND02 結論
64bit拡張技術にこだわる必要はない
低価格CPUも64bit拡張技術への対応をすませつつある段階だが、CPUだけが対応していてもどうなる問題ではない。ただ、64bit対応の有無で価格差はほとんどないので、64bit対応モデルを選んでおくのが無難だろう
ROUND
03 コストパフォーマンスをチェック
 先に解説したベンチマークの結果から各CPUの性能面での力関係はだいたいつかめた。ここでは、その性能面の力関係に価格をプラスして考えてみよう。右の表に掲載したのは、ROUND 1で計測したシステム総合性能(PCMark05の総合スコア)、エンコード性能(PCMark05 CPU Test SuitesのVideo Compressionのスコア)、ゲーム性能(3DMark05の総合スコア)と、それぞれの実売価格(2005年末時点)から、1,000円あたりのスコアを算出したものだ。それぞれ、お買い得なCPUがすぐに分かるようにコストパフォーマンスの高い順に並べている。

 まずシステム総合性能のコストパフォーマンスを見てみよう。1位はCeleron D 351で236。2位は差がなくSempron 3300+だ。さらに、Pentium 4 531、Athlon 64 3000+が続き、全体的に価格が安いモデルが上位を占めている。性能ではダントツのAthlon 64 X2 4800+は、やはり価格が高いため、Pentium 4 660にも大きく水をあけられての最下位となっている。

 次にエンコード性能のランキングを見ると、今度はSempron 3300+がトップ、Celeron D 351、Pentium 4 531が続く。だが、その後にはPentium D 830が付けており、Athlon 64 3000+は5位、3800+が7位、Athlon 64 X2 4800+はやはり最下位という結果。エンコード性能はデュアルコアやHyper-Threadingが有効に機能するために、Athlon 64よりもPentium D/4が有利なのだろう。Athlon 64 X2 4800+も価格の高さから最下位ではあるが、総合性能ほど上位と差はない。

 最後にゲーム性能のランキングだが、ここもSempron 3300+とCeleron D 351の争いとなり、僅差で前者が勝利した。3位にはAthlon 64 3000+が初めてPentium 4 531より上位に来ており、3Dゲーム性能ではやはりAthlon 64のほうがPentium 4より有利なようだ。現状、デュアルコアのメリットがほとんど活かされない分野だけにデュアルコア勢は振るわず、Pentium D 830は5位を確保するも4位とは大きく離されており、Athlon 64 X2はさらに大きく離されたダントツの最下位という結果になった。
P/Cランキング(システム総合)
順位
CPU 1,000円あたりのスコア
1 Celeron D 351 236
2 Sempron 3300+ 233
3 Pentium 4 531 190
4 Athlon 64 3000+ 173
5 Pentium D 830 122
6 Athlon 64 3800+ 97
7 Pentium 4 660 89
8 Athlon 64 X2 4800+ 52
P/Cランキング(エンコード性能)
順位
CPU 1,000円あたりのスコア(KB/s)
1 Sempron 3300+ 10.1
2 Celeron D 351 9.4
3 Pentium 4 531 9.0
4 Pentium D 830 7.2
5 Athlon 64 3000+ 6.9
6 Pentium 4 660 4.5
7 Athlon 64 3800+ 4.2
8 Athlon 64 X2 4800+ 3.6
P/Cランキング(ゲーム性能)
順位
製品名 1,000円あたりのスコア
1 Sempron 3300+ 240
2 Celeron D 351 236
3 Athlon 64 3000+ 187
4 Pentium 4 531 171
5 Pentium D 830 94
6 Athlon 64 3800+ 90
7 Pentium 4 660 73
8 Athlon 64 X2 4800+ 37
ROUND03 結論
コストパフォーマンスでは低価格CPUの完全勝利
ランキングの表を見てすぐに分かるように、価格あたりのパフォーマンスを算出すると、すべての分野で低価格CPUが上位を占めた。コストパフォーマンスでは低価格CPUの完勝と言ってよい
まとめ
現在では上位CPUと下位CPUに機能の差は小さく、コストパフォーマンスでは低価格CPUが圧倒的に上という結果。低価格パーツ派の結論は簡単だ。Intel、AMDともに、ミドルレンジの最下位よりもコストパフォーマンスで有利なローエンドCPUを選べばよい。Celeron DとSempronでは、Pentium D/4と同じマザーボードが使える前者がお勧めだが、アップグレードパスを考慮しないなら後者でもよい。あえて高級パーツに手を出すなら、価格性能比より快適さを重視すべき。絶対性能と価格性能比のバランスがよいのはPentium D 830だが、予算が許すなら、絶対性能に優れるAthlon 64 X2 4800+を選ぶのも悪くない選択だ。

お勧めモデル
高級パーツ派には
AMD
Athlon 64 X2
Intel
Pentium D

低価格パーツ派には
Intel
Celeron D
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