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高級パーツ vs 低価格パーツ
ビデオカード対決
TEXT:橋本新義
ROUND
02 静音性はどれくらい違う?
 最近のビデオカード製品の特徴として目立つのが、高性能ヒートシンクによるファンレス動作や、大型ファンの搭載による冷却音の低減など、静音性に配慮した機能だ。とくにハイエンドビデオカードでは、GPUの高性能化による発熱の増加と、それと相反する静音化の要求を満たすべく、ヒートパイプを搭載した大型ヒートシンクなど、凝った冷却機構を備える製品が急速に増加している。そしてこうした冷却機構も、製品価格の差が如実に表われる部分だ。つまり、高性能クーラーを搭載した製品ほど高価になる構図となっている。

 そうした価格差の価値を確かめるため、今回はASUSTeKのGeForce 7800 GT搭載ファンレスカード「Extreme N7800GT TOP SILENT/2DHTV」と、同じくAlbatronの7800GT、そしてGLADIAC 970 GTX Silent 256MBの計3種類で3DMark05実行中の動作音を10cmの距離から測定した。結果は右のグラフのとおり。とくにファンレスであるExtreme N7800GT TOP SILENT/2DHTVの結果は、当然ではあるが測定限界の30dB以下という見事なものだ。また、一番騒音の大きかったAlbatronの7800GT(GeForce 7800 GTのリファレンスクーラー)でも、高負荷時以外は高速ビデオカードとしては比較的静かなものだった。

 また、今回は厳密に測定していないのだが、動作中のGPU温度に関しては、動作音の小ささとは逆の傾向を示している。とくにExtreme N7800GT TOP SILENT/2DHTVは、ベンチマーク中などはそれなりにGPUが熱くなるため、ケースに収めている場合は十分なエアフローを考慮する必要がありそうだ。セッティングの難しさという点は、残念ながら一般的なカードに比べるとかなり不利だ。

 また、低価格品まで目を向けると、ちょっとおもしろい事情となる。ミドルレンジ製品では一般的なファンを搭載した製品が多いものの、低価格製品ではファンレスが一気に増加するからだ。これは低価格なGPUは発熱が小さく、低価格なヒートシンクによるファンレス冷却でも十分に動作するためである。3Dグラフィックス速度をあまり追求しなくてもよい状況では、ローエンド製品を使うほうがよい結果を得られる場合も多い。
ファンレスGeForce 7800 GT搭載カード
ASUSTeK
Extreme N7800GT TOP SILENT/2DHTV
実売価格:60,000円前後 高級
E-mail:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション)
URL:http://www.asus.co.jp/
image 高性能ヒートシンクにより、GeForce 7800 GTを搭載しつつファンレスを実現した、非常に大胆な設計のカードである。さらにファンレスでありながらオーバークロックモデルで、コアクロックは420MHz、メモリクロックは1.24GHzと、非常に高性能だ。
グラフィックスチップ:GeForce 7800 GT
image
image image
Extreme AX550 GE/TDはグラフィックスチップ自体の発熱が小さいため、小型のヒートシンクのみでの動作が可能となっている 発熱の大きなグラフィックスチップを静かに冷却するため、大型ファンにヒートシンクという大掛かりな冷却システムを導入している
ROUND02 結論
高級ファンレス製品は確かに静か使いこなす技術があれば買い
同クラスのグラフィックスチップを搭載しているのであれば、やはり高価な(静音対策が施された)製品ほど稼働音が小さくなるという、ある意味で妥当なものとなった。しかし、ハイエンドクラスGPUのファンレス製品はユーザー側の使用技術も問われるため、万人にはお勧めできないのが実情である。むしろ静音が第一目的ならば、低価格で性能はそこそこの、発熱の小さいファンレス製品を使うのが妥当だろう。
ROUND
03 テレビ接続時の画質の差を見る
 2006年に入り、目立たないながらも確実に注目されてきたのが、HDTV出力端子だ。とくに今年からは、テレビ側のHD対応が本格的に普及を開始すると予想されるため、AV用途でPCを使おうと考えている人には、見逃せない要素となる。

 実際にビデオカードでのHDTV出力機能は昨年より急速に一般化し、2005年後半からは、ほとんどすべての製品が搭載しているという状況だ。

 しかし、現在のところPCのHDTV出力に関しては対応と非対応が注目されているだけで、その画質に関してはまだ注目されていない。ともすれば見過ごされがちな要素だが、HDTVへの出力仕様であるコンポーネントビデオは、Dsub 15ピン端子(いわゆるVGA)と同じくアナログ出力。裏を返せば、それなりのコストや物量を投入しないと、高画質は得られない仕様でもあるということだ。さらにHDTV側は、1,920×1,080ドット(フルHD仕様の場合)という高解像度の表示が行なえる機器でもある。出力の品質に対してはデリケートだろう。

 ということで第3ラウンドは、HDTV出力での画質比較を行なってみた。高級製品の代表となるのは、HDTVへの出力を前提に設計された、カノープスの「MTVGA X800XL」だ。今回は、編集部所有の日立製液晶テレビと接続し、MTVGA X800XLとAlbatronの7800GTでWindowsのデスクトップを表示。可能な限り同条件で写真を撮影した。実際の結果は右の写真で確認していただきたいが、これはちょっと驚くほどの差だ。MTVGAでは全体的に文字の周辺の色にじみが軽減されており、さらに白飛びもない。これは好みのレベルではなく、完全に画質のよしあしのレベルである。5年ほど前(製品間でかなりの差があった時期)のVGA出力の結果に近いものを感じる。また、高級な製品では、接続ケーブルなどにも配慮がなされていることが多い。たとえば台湾メーカー製品ではコンポーネント端子しか用意されていない場合が多いが、エルザジャパンやカノープスといったメーカーは、コンポーネントからD端子に変換するためのケーブルを製品に添付し、使い勝手を高めている。
高品質なHDTV出力のために設計された
カノープス
MTVGA X800XL
実売価格:55,000円前後 高級
TEL:078-992-5846
URL:http://www.canopus.co.jp/
image
グラフィックスチップ:RADEON X800 XL
カノープスのハイエンド製品。カノープス製のビデオカードは主にAV用途を狙って製品企画がされているが、GPUが現在でも十分な実力を備える製品のため、ヘビーな3Dゲームでも余裕で対応する。一般的なHDTV出力対応カードが搭載するコンポーネント端子用ケーブルに加え、さらにコンポーネント-D端子変換ケーブルも付属するため、種類を選ばずHDTVとの接続が可能だ。
HD出力画質比較
一見違いがあまりないように見えるが、写真データ上では「大きく異なる」と言ってよいレベルの差である。確認しやすいのは、「ごみ箱」の文字周辺のにじみ具合だろう
image image
Albatron 7800GT カノープス MTVGA X800XL
コンデンサの品質
imageこれは安価なLUXON製の電解コンデンサを搭載している製品の例。ハイエンドビデオカードにはあまり向かないパーツだ
imageMTVGA X800XLでは経年変化や対ノイズ特性などに優れる、三洋電機の高性能コンデンサ「OSコン」を搭載している。とくにどうしても高熱となる(=経年変化が進みやすい)ハイエンドビデオカードの電源部にとっては、非常に頼もしい
ROUND03 結論
HDTV出力の差は大きい大型テレビへの接続を考える
場合は要チェック
繰り返しとなるが、当初想定していたよりもかなり大きな差が見られたのがこのテストだ。今後HDTVの普及率は大きく上がることがほぼ確実視されているため、こうした画質の差は今後注目されることになるだろう。同時にここまで製品間の差が出てくるようであれば、HDTV出力画質は当面の間はビデオカードの全体的な完成度を測る指標としても使えそうである。
ROUND
04 ソフトウェアや付属品
 ここまではビデオカード本体の性能や機能の差を見てきたが、最後に付属品とソフトウェアの差を見ていきたい。

 今回は、同じASUSTeKのExtreme N7800GT TOP SILENT/2DHTVとExtreme AX550 GE/TDで、付属品などの差を比較した。まず目立つのは、前者の箱の大きさだ。比較用に置いたマザーボードの箱よりも二回りほど大きい。ちょっと持って帰るのに躊躇してしまいそうな大きさなのは賛否両論だろう。ただ、中身は高級品だけあって付属品も充実しており、CDケースやゲームソフトなど、多数入っている。

 対してExtreme AX550 GE/TDは外箱が小さいこともあり、付属品は必要最小限といった印象だ。マニュアルはセットアップ用のみに絞られており、ソフトは最低限。付属品にしても、DVI-Dsub変換アダプタは付属するが、HDTV出力ケーブルは付属していない・・・といった具合だ。ただし、一般的なユーザーは、これで困らないのも事実である。

 しかし、最近はハイエンド製品に付属するソフトの強化が進んでいる。一時期のようなマイナータイトルが多数という構成ではなく、「ゲーマーの間で話題になるほどの大作ゲームが、単体発売前に付属する」というパターンにシフトしつつあるのだ。

 また、最近の製品で見逃せないのが保証制度だ。エルザジャパンやLeadtekといった専業メーカーやバッファローでは、高級製品を中心に保証期間を2年へと広げる動きが出ている。ビデオカードにおいて1年と2年という期間の差は、実はかなり大きな意味がある。
image   image
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どうしても箱が目立つExtreme N7800GT TOP SILENT/2DHTV。付属品はHDTV出力ケーブルやゲームソフト「King Kong」など、多岐にわたる 打って変わってシンプルなExtreme AX550 GE/TD。シンプルで扱いやすいのだが、マニュアルが簡素なのとHDTV出力ケーブルがない点は残念
ROUND04 結論
以前に比べて注目度が上がった付属品自分に合った構成を選びたい
一時期はまさしくオマケ然としていた印象もあったため、製品選びのポイントとしてはほとんど外れてしまった付属ソフトや付属品。しかし最近の製品ではこれらの点でも競争が激化し、高級品と低価格品の差やメーカー間の差が大きくなり、コストパフォーマンスへの影響も大きくなりつつある。以前はあまり気にしてこなかったという人も、少し注目して自分に合った製品を選んでみるとよいだろう
まとめ
 少し前のビデオカードは、絶対的な性能はともかく、コストパフォーマンスに関しては「安価な製品ほど優れる」という図式があった。しかし現在の製品では、単純な図式では測れなくなりつつある。これは、逆に言えばハイエンド製品のコストパフォーマンスが大きく上がり、ユーザーにとってのお買い得品の幅が広がったということだ。

 とくに、独自のオーバークロック機構や高い静音性やHDTV接続時の良好な画質といった、付加価値を付ける製品が増えてきており、こうした製品は高価であっても、それを必要とするユーザーにはほかにない魅力を備えていると言える。そのようなビデオカード市場において、自分はどんな機能が必要なのか、よく考えてから購入に望むべきだろう。考えがまとまらなければ、とりあえず低価格製品を買って様子を見るのも悪くない。 

お勧めモデル
静音化と性能のバランスをとことんまで追求したいユーザーは「ASUSTeK Extreme N7800GT TOP SILENT/2DHTV」

コストパフォーマンスを考えた賢い買い物が好きなゲーマーの人は「Leadtek WinFast PX7800 GT TDH MyVIVO Extreme」

コストは二の次で、最高クラスの性能と静音性を求めたいという人は「エルザジャパン GLADIAC 970 GTX Silent 256MB」

本格的なAV用途に高性能PCを使いたいヘビーユーザーは「カノープス MTVGA X800XL」
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