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高級パーツ vs 低価格パーツ
マザーボード対決
TEXT:Ta 152H-1
ROUND
03 BIOS、ユーティリティに注目
 マザーボードの動作設定を行なうBIOSやユーティリティの持つ機能はマザーボードの価格よりもメーカーごとの違いが大きい。

 オーバークロック機能を実装していることは変わらなくても、そのモニタ機能や自動調整、トラブル時の復旧といった機能の実装もやはりメーカーごとの違いが多く、価格による差はあまりない。

 こうした機能の実装は価格よりマザーボードの用途に応じて違ってくるもので、廉価なマザーボードが必ずしも設定機能や項目が少ないわけではない。高機能かつ高価格なマザーボードでもメーカーがサーバー用途やメーカー製PCへの組み込みなどを主眼に設計している場合は、オーバークロックができなくなっているという場合もある。microATXの製品ではとくにその傾向が強い。ATXの製品であれば、価格帯に関係なく、安定動作は望むべくもないむちゃな設定も可能なものが大部分だ。

 メーカーごとに特徴があるのは自動オーバークロックの設定だ。たとえばMSIのD.O.T.はCPU負荷に応じて自動的にオーバークロックさせる範囲をユーザーが設定できるようになっている。

 一方、BIOSアップデートやファンコントロール関連のユーティリティだが、これも価格で差は生まれない。差が出るとしても、それはマザーボードの機能(ファンコネクタの数など)の差であり、ユーティリティの使い勝手は同じである。
image image
AOpen Power Master
AOpenのオーバークロックユーティリティPower Masterは、クロックダウンさせる設定がSilentモードとして用意されている。あわせてファンの回転コントロールも設定でき、静音PCを容易に実現できる
ASUSTeK AI Overclocking
BIOSの自動オーバークロック設定メニュー。絶えずオーバークロックで動作させるわけではなく、CPUパワーを必要とするときだけ作動する。最大何%のオーバークロックを許容するのかを指定するだけでOKだ
image image
GIGABYTE EASY TUNE 5
EASY TUNEはBIOSメニューで試行錯誤してオーバークロック設定をしなくても、Windows上から安全かつ容易に設定できるユーティリティとして用意されている。細かく設定できるAdvancedモードも用意されている
MSI Core Center Pro
BIOSのD.O.T.は自動オーバークロックの設定が可能で、そのベースが、システムモニタ、コントロールチップのCore Cellだ。電圧・負荷などを管理する。その設定用ソフトがCore Centerで、ファンコントロールも可能だ
最新BIOS・ドライバチェックが自動で可能。いつでも最新の状態に
MSI
945P Platinum
実売価格:18,000円前後 高級
E-mail:web@msi-computer.co.jp(エムエスアイコンピュータージャパン)
URL:http://www.msi-computer.co.jp/
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i945Pチップセットを搭載した製品。HDDインターフェースの数(最大10台)などが充実。ユーティリティはタスクトレイに常駐させることができ、最新のBIOS、ドライバを定期的にチェックし、アップデートを促すLive Update機能を搭載する。
クリック一つで対応最新BIOSをダウンロード&アップデート
ASUSTeK
A8N5X
実売価格:11,000円前後 低価格
E-mail:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション)
URL:http://www.asus.co.jp/
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nForce4 Ultraを搭載したスタンダードなAthlon 64用マザーボード。安価なマザーボードと言っても、BIOSアップデートの方法に上位機との差はなく、ASUS UpdateによってWindows上からもアップデートは可能だ。
ROUND03 結論
ユーティリティはメーカー指名買いで。
付属ユーティリティはメーカーによって決まるため、インターフェースのように購入後に追加・変更することはできない。ユーティリティにこだわるならば、メーカーを指定して買う必要がある。製品と違うメーカーのソフトはまず正常に動作しない。
ROUND
04 基本設計の違いはどうなの?
 同じチップセットを採用するマザーボードでも製品により数千円の違いが生じるのは、主にオンボードI/Oの差だが、そのほかに基板設計や回路設計、使用するパーツの違いといったことが原因として挙げられる。とくにCPUのVRMは大きなコスト要因となる。

 最近のマザーボードのVRMは電源供給能力を上げるため同期整流回路のフェーズ(電圧コントロールチップおよび回路)数を増やし構成が複雑化、大型化する傾向にある。最近では8フェーズの同期整流回路を用いるものさえある。さらに、これらの回路のパーツ自身も高負荷に耐えられるように高品質なものが使われるようになってきた。

 コンデンサなどは一つ一つは高価なパーツではないが、マザーボード上に実装される数はとても多く、高品質なものを採用するとマザーボード全体として大きなコスト増になる。VRMの回路が複雑化する場合はパーツの数も増えるのでやはり高価になる。

 以前のマザーボードでは2フェーズや3フェーズのVRMだったものが、現在の高級なマザーボードでは4フェーズあるいはそれ以上のタイプのものが使われている。一方廉価な製品では3フェーズのものが主流だ。同じ消費電力であればフェーズ数が少ないと1回路あたりの負担が大きくなり、パーツの寿命が短くなる。また、CPU用電源以外のオンボード電源回路も重要である。P5WDG2-WSのような高級な製品になると、大電流の流れない部分までも信頼性の高い(コストの高い)パーツをふんだんに搭載している。
imageシステム用VRM
VRMはメモリ、拡張スロット用なども用意されている。廉価な製品では省略(共用)されていることもある
長期間の安定動作に期待が持てるワークステーション向けマザー
ASUSTeK
P5WDG2-WS
実売価格:40,000円前後 高級
E-mail:news@unitycorp.co.jp(ユニティ コーポレーション)
URL:http://www.asus.co.jp/
image 高負荷でも安定して動作し続けることを要求されることを想定し、8フェーズのVRMを備えるLGA775マザーボード。
image 8フェーズ同期整流回路
コイルとPOWER MOSFET、それにそれをコントロールするドライバICは4フェーズタイプの回路の倍が必要になる。VRM部分での発熱(損失)が減る
必要とされるクオリティを低コストで実現したマザーボード
MSI
RX480M2-IL
実売価格:9,000円前後 低価格
E-mail:web@msi-computer.co.jp(エムエスアイコンピュータージャパン)
URL:http://www.msi-computer.co.jp/
image PCI Express x16一つとPCIを三つという現状に合った構成を持つ安価なAthlon 64対応マザーボード。VRMはこの価格帯の製品では標準的な3フェーズのものとなっている。
image 3フェーズ同期整流回路
フェーズ数は少なくても、確実な設計、適切なパーツを選択していれば機能的に問題はない。ただ、電力供給効率が低いことで発熱は増えてしまう傾向にある
チップセット
 ハイエンド向けチップセットは高価であり、そのコストもマザーボードの価格に影響を与える。また、nForce4シリーズのようにモデルごとの機能に大きな違いがあるチップセットでは、たとえばSLIを16レーンのPCI Expressで実現するもの、8レーンのPCI Expressで実現するもの、SLIを実装しないもののいずれを選ぶかによって(チップセットの価格差だけでなく)SLIまわりの機能実装にかかるコストの違いが最終的なマザーボードの価格の差となって現われる。

 高価なチップセットを使うシステムではマザーボードの価格設定も高めにできるので、それだけよい回路設計を施すことができる。廉価なチップセットでもよい回路設計は可能だが、廉価なチップセットを搭載した製品は安価であることが求められ、高価な製品で安価なチップセットという組み合わせは需要が少ないため、そういった製品は発売されない。
image チップセットの価格差よりも、コストのかかる設計や実装が最終的なマザーボードの価格差となる部分が大きい。高機能チップセットは最高スペックで組み上げると下位の製品との差が大きく現われる
ROUND04
高負荷、長期間運用には高級品が安心
高価なマザーボードは回路設計などの品質面で有利。廉価なマザーボードとの実質的な差としてはこれが大きい。とくにCPUまわりの回路設計などは動作の安定性などに大きな影響が出る部分であり、高価なマザーボードのアドバンテージである
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