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サウンドデバイス編
TEXT:藤本 健
独自の音作りを目指した製品が多数登場
マザーボードにサラウンド対応のサウンド機能が標準搭載され、デジタル出力も当たり前という時代。最新のIntel CPU向けマザーボードなら32bit/192kHzが出力可能なHigh Definition Audio対応が標準だが、実際の音質は非常に悪いものばかり。しかし、それなりのサウンドデバイスを接続すれば、高級オーディオ機器顔負けの音が飛び出してくる。
現在販売されているサウンドデバイスはPCIバス接続のもの、USB接続のものなどいろいろ。そこで、ピックアップした売れ筋の製品それぞれの音質を測定しつつ、機能や性能についても見てみよう。
テスト機材・環境
今回のテストでは、各製品のLINE OUT端子から、音楽CDと同じ16bit/44.1kHzのフォーマットで1kHz、−6dBのサイン波を出力し、エディロールのUSB 2.0対応オーディオインターフェース、UA-1000(写真、実売9万円前後、TEL:050-3101-2570)を使ってサンプリングした。サンプリングのフォーマットは24bit/48kHzで、結果をefu氏作の分析ソフト
WaveSpectra
を用いて周波数解析し、各製品紹介とともに掲載している。下のサンプルに近い、乱れのない山を描いている製品ほど元データを正しく再生できていると言える。同ソフトで測定した「THD(全高調波歪み率:値が小さいほど歪みが少ない)」、S/N(信号とノイズの比率、値が大きいほどノイズが少なく、クリアな音質)も併載している。
クリエイティブメディア
Sound Blaster X-Fi Elite Pro
直販価格:42,800円
TEL:03-3256-5577
URL:
http://jp.creative.com/
Sound Blasterシリーズの最高峰
サウンドカードのデファクトスタンダードであるSound Blasterシリーズの最新機種で、多くの機能を搭載した最高峰モデルがこのX-Fi Elite Proだ。PCIカードと、ブレイクアウトボックスから構成されており、従来モデルとは次元の異なる多機能性を実現している。PCIカードに搭載されたDSP、「X-Fi Xtreme Fidelity」オーディオプロセッサは1秒間に100億回以上の処理が可能というもので、この処理能力を用い、さまざまな機能を実現している。
ゲーム用、オーディオリスニング用、デジタルレコーディング用の三つのモードを持ち、これを切り換えることで、サウンドカードとしての性格も変わってくる。非常にユニークなのは24bit Crystalizerという機能。これは音楽CDなどの16bitサウンドを24bitにリアルタイムで変換するとともに、波形のギザギザを補間してなめらかにつなぎ、高音質化するというもの。DSPの強力なパワーを実感できる機能だ。
Specification
サウンドチップ:X-Fi Xtream Fidelity
インターフェース:PCI 2.1
対応OS:Windows XP SP2以降
音声入出力端子:S/P DIF IN(光角型、同軸)、S/P DIF OUT(光角型、同軸)、LINE IN/PHONO IN(RCA)、LINE IN/マイク(ホン)、LINE IN/Hi-Z(ホン)、MIDI IN、MIDI OUT、ヘッドホン、スピーカーコントロール用DIN出力
5,100万を超えるトランジスタを搭載し、Audigyプロセッサの24倍以上のパワー、Pentium 4 3.4GHzに匹敵する処理能力を持つDSP、「X-Fi Xtreme Fidelity」オーディオプロセッサ
THD:0.00566%
S/N:75.43dB
エゴシステムズ
AUDIOTRAK Prodigy 7.1XT
価格:未定(1月下旬発売予定)
E-mail:
info@egosys.co.jp
URL:
http://www.egosys.co.jp/
オペアンプを交換可能。オーディオマニアに向けた逸品
2006年初頭に発売予定のProdigy 7.1XTは、同社のProdigy 7.1やProdigy 192LTなどの上位に位置付けられる24bit/192kHz、7.1チャンネル出力対応のサウンドカード。真っ白の基板が目を引くが、その上には大型コンデンサが数多く並び、アナログ回路におけるノイズ対策をしっかりと行なっている。
ユニークなのは、メインの1/2チャンネルのステレオ出力およびヘッドホン用の7/8チャンネルの出力にそれぞれ専用のオペアンプが搭載され、それが交換可能であること。1/2チャンネル用にはBurr-Brown(TI)の「OPA2134PA」が、7/8チャンネルには新日本無線の「JRC4580」が搭載されているが、これらをほかのオペアンプと交換するとアナログのサウンド出力が微妙に変化する。もっとも、初期状態のままでもかなり高音質で、オーディオ鑑賞用としても十分使える。またQSound機能も搭載しており、より広がりのあるサウンドに仕立てることも可能だ。
Specification
サウンドチップ:VIA Envy24HT
インターフェース:PCI 2.1
対応OS:Windows XP/2000
音声入出力端子:S/P DIF IN(光角型、同軸)、S/P DIF OUT(光角型、同軸)、LINE IN(ミニ)、LINE OUT(7.1チャンネル、ミニ)、マイク、ヘッドホン
二つのオペアンプがソケット上に搭載されている。これを引き抜いて、OPA2604などの別のオペアンプと交換することで、音質の違いを楽しむことができる。
THD:0.00110%
S/N:78.39dB
M-Audio
Audiophile 192
直販価格:23,100円前後
TEL:052-218-0859(アビッドテクノロジー株式会社エムオーディオ事業部)
URL:
http://www.m-audio.co.jp/
24bit/192kHz対応のPCIバス版Audiophile
DELTA Audiophile 2496をベースにして開発し、24bit/192kHz対応を実現した製品。端子類も大幅に見直され、ブレイクアウトケーブルを利用することで入出力が大きく増えている。具体的には本体カード上に同軸デジタル入出力が、ブレイクアウトケーブルにはバランスアナログ入出力とMIDI入出力、さらにモニタ用のアナログ出力までが装備されている。オーディオコントローラはEnvy24HTだ。
Specification
サウンドチップ:VIA Envy24HT
インターフェース:PCI 2.2
対応OS:Windows XP SP1以降/2000 SP4以降
音声入出力端子:S/P DIF IN(同軸)、S/P DIF OUT(同軸)、LINE IN(ホン)、LINE OUT(ホン)、MIDI IN、MIDI OUT、モニタ出力(ホン)
THD:0.00043%
S/N:81.53dB
M-Audio
Audiophile USB
直販価格:18,900円前後
TEL:052-218-0859(アビッドテクノロジー株式会社エムオーディオ事業部)
URL:
http://www.m-audio.co.jp/
PCIバスの人気モデルをUSB化
M-AudioのAudiophile USBは、大ヒットとなったPCIサウンドカードDELTA Audiophile 2496をUSB製品として設計し直した同社製品のエントリーモデル。エントリーモデルとはいえ、24bit/96kHzに対応するとともに、アナログ、デジタル、MIDI、ヘッドホンなどの端子を装備し、高音質を実現。オーディオコーデックチップには高品質として有名なAKMのAK4528を搭載するなど部品にもこだわっている。
Specification
サウンドチップ:非公開
インターフェース:USB 1.1
対応OS:Windows XP/Me/98SE/2000
音声入出力端子:S/P DIF IN(同軸)、S/P DIF OUT(同軸)、LINE IN(RCA)、LINE IN(ホン)、LINE OUT(RCA)、MIDI IN、MIDI OUT、ヘッドホン
THD:0.00090%
S/N:83.19dB
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