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その他の特集（2011年）

激突！Bulldozer vs. Sandy Bridge

震撼性能！　Sandy Bridgeに死角なし!!

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ビデオカード編

TEXT：橋本新義

AOpen

Aeolus 6600GT-DVH128AGP

実売価格：23,000円前後
TEL：048-290-1800（エーオープンジャパン）
URL：http://aopen.jp/

独自の冷却システムを採用した静音モデル

　大型ヒートシンクと7cmファンを搭載し、さらに電源部（コンデンサ数）の強化などにより、静音性と動作安定性のバランスを追求したGeForce 6600 GT搭載AGP版カード。

　実売価格2万3,000円前後と比較的高価だが、品質の高さから2005年2月の発売以降、高い人気を保っている定番製品だ。D端子およびコンポーネント端子に対応したブラケットが標準で付属するため、ホームシアターPCなどに好適だ。

GeForce 6600 GT

AGP 8X

Specification

コアクロック：500MHz
メモリクロック：900MHz
ビデオメモリ（バス幅）：GDDR3 SDRAM 128MB（128bit）
インターフェース：DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、S-VIDEO OUT×1、D端子（D4対応）×1、コンポーネント端子×1

大型ファン／ヒートシンクにより、高い静音性を実現している

Albatron

AGP6200AL

実売価格：7,000円前後
TEL：03-5215-5650（アスク）
URL：http://www.albatron.jp/

AGPネイティブ対応の低価格GeForce 6200搭載カード

　NVIDIAのGeForce 6200A（AGPネイティブ版6200）を搭載した、低価格なAGPカードだ。変換ブリッジを搭載しないため、発熱も小さめで、ファンレスとなっている。

　実売価格7,000円前後ながら、Shader Model 3.0仕様に対応した3DレンダリングエンジンやPureVideo機能など、GeForce 6シリーズ共通の特徴を備える。低価格製品のためメモリバスは64bitだが、4本のピクセルパイプラインにより、軽めの3Dゲームであれば十分実用的な速度でプレイできる。

GeForce 6200A

AGP 8X

Specification

コアクロック：350MHz
メモリクロック：400MHz
ビデオメモリ（バス幅）：DDR SDRAM 128MB（64bit）
インターフェース：DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、S-VIDEO OUT×1

カード自体は非常にコンパクトだが、メモリバスは64bit接続になっている

カノープス

MTVGA 9550L

実売価格：13,000円前後
TEL：078-992-5846
URL：http://www.canopus.co.jp/

AV向け用途に特化した高画質ビデオカード

　ATIの低価格向け製品GPU、RADEON 9550を搭載したAV用途向けビデオカードとなっている。静音性が重視されるAV用PCのために、3D性能よりは発熱の低減を優先した、思い切った構成だ。また、アナログ出力のフィルタをリファレンスから変更し、より高解像度環境で有利な仕様とするなど、画質へのこだわりを持った設計が採用されている。

　同社オリジナルのAVコントロールソフト「FEATHER2005」やDVI－コンポーネント出力アダプタなど、他にはない付属品も魅力。

RADEON 9550

AGP 8X

Specification

コアクロック：250MHz
メモリクロック：400MHz
ビデオメモリ（バス幅）：DDR SDRAM 128MB（64bit）
インターフェース：DVI-I×1、Dsub 15ピン×1、HDTV VIDEO OUT×1

コンポーネント出力アダプタが付属。アナログ出力は高品質だ

ベンチマーク検証

　今回使用したベンチマークは、3DMark05 Build 120と、FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3の2タイトルだ。また、参考機種として1世代前のミドルレンジモデルであるGeForce FX 5900 XT搭載製品もあわせて計測した。

　全体として注目できるのは、まずは冒頭で紹介した“激戦区”の製品と、その1ランク下の製品での差が比較的大きい点。ローエンドにあと数千円予算を追加するだけで、スコアが大きく伸びるという傾向が見て取れる。また、1万円以下の低価格製品の実力向上も見逃せない要素だ。デフォルト設定では、2004年前半における“激戦区”の製品であったGeForce FX 5900 XT搭載製品にほぼ比肩するか上回るほどの結果を出しており、世代交代が進んでいることを感じさせる。

　次はAGPとPCI Express版の差に視点を移すと、高解像度での測定においては、本来はパフォーマンスが上となるAGP版のGeForce 6800がPCI Express版の6600 GTに逆転されるなど、少々気になる点も見られる。チップセットやメモリの違いはあるが、CPUは同一品。1年前であればここまでの差が付く傾向ではなかったため、これは少々意外な結果だ。この点もPCI Express環境が熟成されてきたことを示すデータかもしれない。

　FINAL FANTASY XI Official Benchmark 3に関しては、ビデオカード全体の性能が向上したおかげか、3DMark05と比較して価格による性能差が少なくなっている。とくに2万円以上のクラスではそれが顕著で、DirectX 8世代のゲームならば低価格な製品で十分ということも言える。また、3DMark05に比べてシェーダー部の負荷が低いためか、GeForce FX 5900 XT搭載製品の性能が第一線級である点も興味深い。

検証環境
・PCI Express環境
CPU：Intel Pentium 4 560 （3.6GHz）
マザーボード：ASUSTeK P5LD2 Deluxe （Intel 945P）
メモリ：PC2-4200 DDR2 SDRAM 512MB×2
HDD：Maxtor MaXLineIII 7B250S0 （Serial ATA、7,200rpm、250G）
OS：Windows XP Professional SP2

・AGP環境
マザーボード：ASUSTeK P5P800 SE（Intel 865PE）
メモリ：PC3200 DDR SDRAM 512MB×2
※そのほかはPCI Express版と同じ