その他の特集(2011年) | |||
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TEXT:鈴木雅暢 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Pentium M対抗として注目を集めるTurion 64 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Socket754プラットフォームのCPUとしては、バリュー向けのSempronと、モバイル向けのTurion 64がある。自作市場における注目度は断然後者だ。Turion 64は、AMDが2005年前半から展開を開始したモバイル向けの新ブランド。IntelのPentium Mに匹敵する省電力性とパフォーマンスを兼ね備えているのが特徴で、TDP35W枠のMLシリーズとTDP25WのMTシリーズと2ラインが用意されているが、市場に流通しているのは後者のみ。負荷に応じてクロックと電圧を動的に変化させるPowerNow!もサポートする。64bit拡張技術であるAMD64に対応する点では、EM64T非対応のPentium Mに対するアドバンテージもある。バリュー向けと兼用のプラットフォームだけあって、マザーボードの価格がグッと安いのも魅力だ。ただ、Turion 64とSempronでは動作電圧が異なり、Socket754であってもTurion 64が利用できるマザーボードは限られていたが、最近は対応製品が増えてきている。 バリュー向けのSempronはどうにも影が薄い。上位モデルのAthlon 64やAthlon 64 X2とソケット形状が異なり、アップグレードできる見込みがないことが最大の理由だろう。ちなみに、Sempronのモデルナンバーは、Athlon 64とは異なる基準で付けられている。Athlon 64と比較するときは、Sempronのモデルナンバーから400マイナスして考えるとよいだろう。 |
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Socket754 メモリコントローラがシングルチャンネルのSempronやTurion 64用ソケット。Turion 64の登場で寿命が延びた |
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AMD | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Turion 64は、Pentium M同様に本来モバイル向けのCPUながら、対応マザーボードが非常に安価で流通しており、トータルのコストパフォーマンスが優秀である。このMT-32も1万円台前半と手頃な価格で入手できる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Sempron | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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Turion 64 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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CPUパフォーマンスチェック | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここでは、CPU選びの参考となるよう、3D性能とビデオエンコード、2種類のベンチマークテストの結果と消費電力の計測結果を掲載した。 3D性能のテストには、スクウェア・エニックスのFINAL FANTASY XI Official Benchmark 3を利用し、HIGHモードのスコアを掲載している。また、ビデオエンコードの数値は、ペガシスのTMPGEnc 3.0 XPressで1分間のDVコーデックのAVIファイルをMPEG2へ変換するのにかかった時間(動き検索は「高精度」)だ。グラフにおいては、3Dではバーが長いほうが、ビデオエンコードでは短いほうが高速であることを示している。 消費電力に関しては、サンワサプライのワットチェッカーを使い、アイドル時とエンコード時のシステム全体の消費電力を計測している。こちらはグラフのバーが短いほうが、より省電力であることを示す。なお、EISTやCool'n'Quietなどの省電力機能は使用していない。 3D性能のテスト結果からは、全体的にAMDのAthlon 64系のCPUのスコアが高いことが分かる。また、Pentium Mのスコアも良好で、同クロックのAthlon 64と比べても高いスコアをマークしている。このテストは多くの3Dゲームと同様、マルチスレッドには対応していないため、デュアルコアCPUでも、同クロックのシングルコアCPUと同程度のスコアにとどまっている。 一方、デュアルコアのメリットがフルに発揮されるビデオエンコードのテストでは、Pentium XE、Pentium D、Athlon 64 X2のデュアルコア勢が圧倒的なスピードを誇示。同クロックのシングルコアCPUと比べても断然グラフのバーが短いことが分かるだろう。 ビデオエンコードではモバイル系CPUは大苦戦しており、Pentium D 830は、Pentium M 730の3.5倍の値が出ている。Hyper-Threadingというデュアルコアに準じた技術をサポートするPentium 4系に比べてAthlon 64系が低いことも傾向として見て取れる。 まとめとして言えることは、現状では万能なCPUは存在しないということだ。エンコードならデュアルコアCPU、3Dゲームなら高クロックのAMD系CPUやPentium M、そして、低消費電力を求めるならばPentium Mなどのモバイル系CPUが断然有利だ。それぞれのCPUの特性を理解した上で、うまく選びたい。 |
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ベンチマーク環境 《共通環境》ビデオカード:MSI NX6800GT-T2D256E(GeForce 6800 GT、256MB)、HDD:日立GST Deskstar7K80(Serial ATAII、7,200rpm、80GB)、メモリ:PC2-5300 DDR2 SDRAM 512MB×2(Intel CPU)、PC3200 DDR SDRAM 512MB×2(AMD CPU) 《マザーボード》 【Pentium XE】マザーボード:Intel D955XBK(i955X) 【Pentium D、Pentium 4、Celeron D】マザーボード:Intel D945GTP(i945G) 【Pentium M、Celeron M】マザーボード:AOpen i915GMm-HFS(i915GM) 【Athlon 64、Athlon 64 X2、Athlon 64 FX】マザーボード:ASUSTeK A8N-SLI Premium(nForce4 SLI) 【Sempron】マザーボード:ASUSTeK K8N4-E Deluxe(nForce4-4X) 【Turion 64】マザーボード:MSI RS482M-IL(ATI RADEON XPRESS 200 for AMD Processors) |
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特別定価:2,310円
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