Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008

“自作PCの祭典”入賞の秘訣はココ!?「Vistaマシンアップグレードのツボ」

「Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008」に向けて、自分のマシンをアップグレードしたい、新しくVistaマシンの作成に挑戦したいと考えている方は多いことだろう。
ここでは、快適なVistaマシンを効率的に作り上げてゆくためのコツを紹介しよう。
TEXT:鈴木雅暢

快適な基本性能を実現したら、次は用途ごとにチューニング!!

応用編(1) 3Dグラフィックス機能をアップグレード

 ゲームPC部門はもちろん、究極パフォーマンス部門、定格パフォーマンス部門で使うベンチマークで高いスコアを狙うのであれば3Dグラフィックス性能の強化は外せない。
この場合、最優先すべきは何と言ってもビデオカードだ。ミドルレンジクラスのカードなら一通りのゲームタイトルをプレイ可能だが、ゲームマシンを目指すのであれば高解像度でのプレイや特殊効果を効かせた高画質プレイも考慮して、NVIDIAのGeForce GTX260、AMDのATI Radeon HD 4870などハイエンドクラスのGPUを搭載したビデオカードも検討したい。さらに極めるならマルチGPUという選択肢もある。また、ハイエンドビデオカードの性能をフルに活かすにはミドルレンジ以上のCPUを組み合わせたいところだ。高性能なビデオカードとCPUをフルに稼働させるゲームマシンはシステム全体にかかる負荷も大きい。ケースの冷却や電源などへの配慮も忘れずに行ないたい。

■3DMark06 Build 110
Pentium 4世代マシン : 1,063
Core 2 Quad世代マシン : 8,539
(ATIRadeon HD 4670)
Core 2 Quad世代マシン : 8,539
(NVIDIA GeForce 9800 GTX+)

前のページで紹介した2台のPCを総合3Dグラフィックスベンチマークソフトの3DMark06で比較。Core 2 Quadマシンではさらにゲーマーに人気のGeForce 9800 GTX+搭載ビデオカードに換装した際のテスト結果もあわせて掲載している。フルHDディスプレイで快適なプレイを望むなら、このクラスの性能は必要と言える。

ポイント(1) ビデオカード

3Dグラフィックスなら、なにはともあれビデオカード。高解像度、高画質でのプレイを。

こんな部分にもこだわりたい ゲーマー向け入力デバイス

マウスやキーボードはゲームプレイの快適さを大きく左右する。ディスプレイやサウンドも重要だ。

応用編(2) AV機能をアップグレード

 AV PC部門でのキモとなるAV機能は、定格パフォーマンス部門をはじめとするそのほかの部門でもマシンのアクセントとなる。このタイミングなら地デジキャプチャカードやBlu-ray Discドライブの搭載を意識したい。ハイビジョン映像をPCで再生するためにはCPUパワーが必要だが、GPUにHD動画再生支援機能があれば、CPUはローエンドでも快適な再生が可能だ。コンテンツの鑑賞の妨げにならないよう静音性も意識して構成を考えたい。また、録画番組の保存用に使うHDDはできるだけ大きいほうがよいだろう。別途Windows Home Serverを搭載したコンテンツサーバーを用意するのもおもしろい。さらには、液晶テレビやプロジェクタ、サラウンドセットなどのAV機器との連係、そして美しいAVルームと、Vistaマシンを核とした総合的なAV環境もアピールしてほしい。

応用編(2) AV機能をアップグレード

 Windows Vista杯 自作PCの祭典 2008の開催に合わせてVistaマシンを自作しようという方に朗報となるのが、DSP版のWindows Vista Ultimateに多数のアイテムをバンドルした限定パッケージ「DSP版 Windows Vista Ultimate with SP1 Σ パーツバンドルセット」だ。
 これは、DSP版のWindows Vista Ultimate with SP1に加え、200万画素デジタルムービーカメラや512MBのmicroSDカード、写真管理・閲覧に便利なLive Photo Gallery、高機能なメーラーWindows LiveメールなどのWindows Liveの各種アプリケーションとMicrosoft Money Plus Edition体験版が入ったCD、Windows Vista with SP1のガイドブックなどがセットになったもの。さらに、PCお掃除セットなど販売店舗ごとに異なる特典が用意されており、選ぶ楽しみもある。
 取り扱い店や詳しいセット内容などはVistaマニア(http://www.vista-mania.com/)をチェックしてほしい。

【検証環境】[Pentium 4環境]CPU:Intel Pentium 4 530J(3GHz)、ビデオカード:Albatron PC6600Q2(NVIDIA GeForce 6600)、HDD:日立GST Deskstar 7K80 HDS728080PLA380(Serial ATA 2.5、7,200rpm、80GB)、[Core 2 Quad環境]CPU:Intel Core 2 Quad Q6600(2.4GHz)、ビデオカード:HIS H467QS512P(ATI Radeon HD 4670)、HDD:Western Digital WD Caviar Blue WD5000AAKS(Serial ATA 2.5、7,200rpm、500GB)、[共通環境]マザーボード:ASUSTeK P5K PRO(Intel P35+ ICH9R)、メモリ:ノーブランド PC2-6400 DDR2 SDRAM(CL=5)、OS:Windows Vista Ultimate SP1

ポイント(1) ビデオカード

地デジキャプチャカードを装着すれば、PCで地デジ視聴/録画ができるようになり、パーソナルな地デジ対応テレビとして使える。

こんな部分にもこだわりたい ゲーマー向け入力デバイス

AVマシンとしてリビングに置くなら見た目にもこだわりたい。AV機器風のデザインを採用したPCケースを使ってみるとグッと雰囲気が出る。

こんな部分にもこだわりたい ゲーマー向け入力デバイス

入力端子の充実した液晶ディスプレイを使えば完全にテレビ代わりにできる。逆に家庭用テレビをPCモニタとして使うのもおもしろい。

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