Windows8 PCの祭典 史上最速OSでをインストールせよ!

グランプリ総評

起動時間(秒) エントリー数
4 1
5 4
6 7
7 7
8 13
9 20
10 7
11 8
12 7
13 3
14 7
15〜19 24
20〜29 30
30〜39 9
40〜49 5
50〜59 3
60〜69 3
70〜79 2
80〜89 1
90〜99 0
100秒以上 3

 Windows 8のパフォーマンスを、高速な起動を通じてアピールするWindows 8 PCの祭典。これまでに開催した自作PCの祭典とは異なり、動画を用いたエントリー方式としましたが、164もの作品が集まりました。自作機を中心に、メーカー製のデスクトップPC、ノートPC、さらには仮想環境上に構築されたマシンなど、新旧さまざまなWindows 8 PCが起動時間とそれぞれのマシンの特徴をアピールして、大変見応えのあるイベントとなりました。

 最大のテーマである起動時間を見てみると、最速は何と4秒、もっとも時間がかかったもので159秒と大きな開きがあったのですが、「高速起動賞」の対象となる10秒以内を記録したエントリーは全体の3分の1を超える59件にもおよんでいます。パーツ選択や各エントリー者のチューニング技術によるところは大きいものの、Windows 8世代のPCのパフォーマンスの高さの一端が示されたと言えそうです。

 次にパーツ構成に目を向けてみましょう。上記の59件の多くが、エントリー期間中は最新だったIntel 7シリーズチップセット搭載マザーボードを使っており、まずは世代の新しいマザーボードを使うことが高速起動の基本と言えそうです。もう一つのキーパーツはSSDで、こちらも基本的にはSamsung 840 PROなど最新世代製品が多く使われていますが、なかには2世代前のCrucial RealSSD C300を使用してトップ10に食い込んだエントリーもあるのがおもしろいところです。このほか、なるべくシンプルな構成にしてメモリも搭載し過ぎないことが高速起動の秘訣と言えそうです。これを踏まえた上で、ビデオカードの搭載やRAIDの導入など、PCとしてのパフォーマンスを高めるパーツや技術を導入しつつ、できるだけ起動時間を短縮することに挑戦したエントリーも多く見受けられました。その中には10秒を切ったものもあります。

 Windows 8はパフォーマンスが高い、起動が高速である、ということは発売以前からうたわれていたことで、発売後も同じように認識されています。しかし、その高速性を引き出すための条件は一般ユーザーの間には広まっておらず、手探りの部分が多かったのも確かです。今回のWindows 8 PCの祭典を通じて多くの方がWindows 8のパフォーマンスを引き出すためのノウハウを持ち寄ったことで、みなさんのWindows 8マシン作成・使いこなしのレベルがまた高まることと思います。受賞作を見ながら愛機のチューニングや次期マシンの構築プランを考えてみると、PCの楽しさがさらに広がることでしょう。

株式会社インプレスジャパン
DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司

賞品は6月25日より順次発送します。7月5日までに到着しない場合は
(dosv-8boot-info@impress.co.jp)までメールにてお問い合わせください。

特別賞

Windows 8 Pro賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 8万円分
作品テーマ名 Windows8 on the Flying Boot バカっ速起動マシンIIで4秒台を目指せ !
受賞者 VL 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i7-3770K
マザーボードZOTAC Z77ITX-A-E
メモリCFD販売 CFD ELIXIR
CPUクーラーCooler Master Hyper TX3
SSDMicron Technology Crucial C300 64GB
HDD
光学ドライブ
ビデオカードCPU内蔵
ケースLian Li Industrial PC-T1
電源Enhance Flex 300W
その他のパーツモニタ センチュリー plus one LCD-8000V

エントリー動画

審査員コメント

一般のエントリーの中でもっとも起動が速かったのは、5秒を記録した4台のマシンでした。その中でもこのVL氏のエントリーはパーツ構成、設定などにおける最速起動の秘密を解き明かし、多くの人に最速起動環境への強力なアドバイスを与えてくれました。反応の速いアナログディスプレイの導入は祭典実行委員会としても盲点でしたし、メモリの容量やSSDの反応速度を指摘されている点も的確だと思います。そして、最速起動だけでなく実用環境上での快適さを意識した解説が端々に見られる点にもWindows 8愛を感じました。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

ベストパフォーマンス賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 Windows 8 vs. 俺 〜起動時間対決〜
受賞者 まぐろ 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i7-3770K
マザーボードASRock Z77 Extreme 6
メモリSanMax SMD-16G28NP-16K-D DDR3-1600 8GB*2 elpida
CPUクーラーリテール
SSDMicron Technology Crucial m4 SSD CT256M4SSD2CCA
HDDMaxtor 4R120L0
光学ドライブ日立LGデータストレージ GH24NS72BL
ビデオカードPerit Microsystems JETSTREAM GeForce GTX 680 JETSTREAM (4096MB GDDR5)
ケースCorsair Components Carbide 300R Windowed
電源サイズ 剛力短2プラグイン700W SPGT2-700P
その他のパーツ

エントリー動画

審査員コメント

“さまざまな面から速度にこだわったマシン”に贈る本賞には、総合的なパフォーマンスと起動速度の両方にこだわったこのエントリーが選ばれました。ハイパフォーマンスマシンを作る上でGPUは避けて通れない要素ですが、ビデオカードの搭載はWindows 8の起動速度を遅くします。そうした背景があるにもかかわらず、本エントリーはGeForce GTX 680を採用するハイエンドビデオカードを搭載して総合的なパフォーマンスを高めつつ、9秒を達成した点を評価しました。ゲームマシンなど、重装備のWindows 8マシンでも高速起動が実現できるというよい例だと思います。マシンとエントリー者の「起動」を比較した動画もおもしろいものでした。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

起動速度ブービー賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 構成費120万!汎用ゲーミング・RAW・動画編集用PCが挑むWin8起動速度(最速!(笑))
受賞者 p(>^<)q 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Xeon E5-2687W x2
マザーボードASUSTeK Z9PE-D8 WS
メモリG.Skill F3-19200CL10Q2-64GBZHD
CPUクーラーAquaComputer cuplex XT di2 - silver edition .925 x2
SSDPLDS Plextor PX-256M3P x6(RAID0)
HDDHGST Deskstar 7K4000 4TB  x6
光学ドライブパイオニア BDR-S08J-KR+日立LG BH08NS20
ビデオカードXFX 6990 x2
ケースCorsair Components CC800DW
電源SilverStone NE SST-ST1500
その他のパーツONKYO SE-300PCIE、Intel Centrino Ultimate-N 6300(PCIe変換)、areca ARC-1882ix-12、SST-FP37、LAMPTRON Fan Controller Touch、水冷構成:ラジエーター:Black Ice SR1 360 、Black Ice SR1 420 、Black Ice GT Stealth 120、aquacomputer airplex modularity system 360, copper fins, 1、他:リザーバーx2、ポンプx3、フィッティング多数

エントリー動画

審査員コメント

全エントリー中、起動時間が1分を超えるものはわずか9件。Windows 8を“遅く”起動させるのは、実はそう簡単なことではないようですね。しかしながら本エントリーは総額120万円という超ヘビー級の構成ゆえに起動時間が100秒を超えてしまったようです。デュアルCPU、64GBのメモリ、SSD6基・HDD6基のRAID、デュアルチップGPUカード2枚という構成は圧巻で、エントリー者が狙ったゲーム、RAW現像、動画編集は非常に快適にこなせるのではないでしょうか。また、水冷も導入しており、冷却や静音性の面にも配慮されているようです。Windows 8に関しては辛口な意見も見られますが、メリットも冷静に判断されていると思います。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

Oldest 8 PC賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 Windows8 PCの祭典 PentiumM で頑張ってみた。
受賞者 丸田丸治 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel PentiumM 740
マザーボードASUSTeK P4P800-SE
メモリA-DATA DDR400  1G×2
CPUクーラーASUSTeK CT-479 付属
SSDIntel X25-V 40GB
HDD
光学ドライブ
ビデオカードAOpen NF5200-DV256AGP
ケースRAIDMAX SEIRAN Red
電源サイズ SPGRN-500/A
その他のパーツASUSTeK CT-479

エントリー動画

審査員コメント

Pentium M 740が発売されたのは2005年1月。本エントリーはこのPentium Mが動作する中古マザーボードをわざわざ入手して作成されたという気合いの入ったマシンです。当時、OSはまだWindows XPが全盛の時代でしたが、Windows 8の起動時間はわずか24秒。SSDを導入し、ビデオカードを吟味することで現在でも実用に足るパフォーマンスを実現できています。これでXPでは動作しない最新アプリも使えるようになることでしょう。Windows 8が旧環境のアップグレードにも使えることを示したことを評価してOldest 8 PC賞を贈ります。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

改造バカ賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 バカPC その7
受賞者 みかん 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUAMD Athlon II X2 250
マザーボードASUSTeK M4A88T-M/USB3
メモリ8GB
CPUクーラーサイズ 大蛇
SSD
HDDWesternDigital WD 350GB
光学ドライブ
ビデオカードチップセット内蔵
ケースアイリスオーヤマ 菜園プランター550型
電源正体不明250W
その他のパーツタミヤ模型 1/10 トヨタ セリカ GT-FOUR 1990 (TT-01シャーシ TYPE-E)

エントリー動画

審査員コメント

エントリー者のみかん氏は“Windows 7&IE9杯 自作PCの祭典2010”において「ファンヒーターPC」で見事グランプリを獲得された方。実は最初にこのエントリー動画を見たとき、Windows“鉢”PCは昨年冬に私も作ったから、今回は勝ったな……などと思っていたのだが、映像が進んでみるとびっくり! これは鉢をかぶった史上最速のマシンに間違いないのである! そのアイディアと工作技術、映像の構成、そのすべてがハイレベルでさすが王者という出来栄え。私が思うところの「バカPCは崇高な自己表現手段である」ことを見事に具現化していただきました。これからもバカPC業界(そんなのあるのか?)をリードしてください!!

高橋敏也

窓辺ゆう&あい賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 Windows8起動 ─窓と 蜘蛛と 重い空─
受賞者 下小川 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i5-3570K
マザーボードIntel DH77DF
メモリAvexir AVD3U16000904G-2CW
CPUクーラーサイズ SCNO-1000 SUSANOO
SSDIntel SSD 320 120GB SSDSA2CW120G310
HDD
光学ドライブ
ビデオカード
ケースLian LI Industory PC-T1R クモ型ケース
電源アビー AC130-AP02AA 130W ACアダプタキット
その他のパーツUSBスピーカー:A-Feeling YSP-U201、カードリーダー:A-DATA AM3RRDRD、ポート類:Antec NINE HUNDRED TWO用フロントポート

エントリー動画

審査員コメント

「おー、インパクトばっつぐんのクモケースに超巨大クーラーのスサノヲだねっ!赤いボディとブルーの光りモノパーツのコントラストもド派手だけどとてもまとまってるし、わたしたちのオリ絵でデコってる電源もすごくいい感じ!」(あい)
「しっかり9秒で起動してるところもポイントだよ?、あいちゃん!」(ゆう)

窓辺ゆう&窓辺あい

DOS/V POWER REPORT賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 windows8起動
受賞者 くろあめ 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i3-2120T
マザーボードIntel DQ77KB
メモリCFD販売 D3N1333F-8G (1枚)
CPUクーラーNOFAN CR-95CC
SSDPLDS PLEXTOR PX-128M5M
HDD
光学ドライブ
ビデオカード
ケースG-Alantic Enterprise GA6201iBK
電源デル PA1151-06D
その他のパーツCARAT-TOPAZ Signature

エントリー動画

審査員コメント

小型マシンに巨大クーラーを組み付けるというアイディアは過去にも例がありますが、このエントリーはもはやマシンよりクーラーのほうが大きい感があります。にもかかわらず違和感がなく、むしろその美しさに感心させられました。クーラーを露出させることで冷却効率を高めたことで、ルックス上のインパクトだけではなく静音性、冷却性も強化されており、ベースのNUCマシンとはもはや別物と言えるほどの存在になりました。まさしくファンレスの機能美が形になったマシンです。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

AKIBA PC Hotline!賞

賞品 三井住友カードVJAギフトカード 4万円分&副賞
作品テーマ名 机上兵器 N.U.C. 試作型
受賞者 LCDjisaku 氏

受賞マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i3-3217U
マザーボードIntel BLKD33217GKE
メモリSiliconPower SP008GBSTU160N02
CPUクーラー標準搭載品
SSDMicron Technology Crucial CT064M4SSD3
HDD
光学ドライブ
ビデオカードCPU内蔵
ケースアルミ板・高ナット・フレキシブルアーム等による自作
電源L.T.E. GFP451DA-1238
その他のパーツMM-SPU2SV ReviveUSB 7インチ1280x800ピクセルIPSパネル+aitendo X-MB+OCULAR社製F070-0384E-099

エントリー動画

審査員コメント

このまま植木鉢にでも入れたくなる素晴らしいPCですね(笑。フレキシブルアームでスピーカーとタッチ液晶をNUCに接続する、というコンセプトも面白いし、その根本に操作ボタンを用意したのも楽しそうです。パーツ構成を見ると、操作ボタンはカスタマイズできそうなので、「(植木鉢に入れて)この草を撫でるとメールが読める」とか、ちょっと洒落た使い方も考えたくなります。ここまで「見た目重視」なのに起動時間9秒、というのも流石です。

株式会社Impress Watch AKIBA PC Hotline!編集部
編集長 鈴木光太郎

プロの作った最速起動エントリー(ショップ参加のため選外)

作品テーマ名 Windows8PCの祭典〜ドスパラ公式
制作者 ドスパラ/Diginnos 氏

マシンの構成パーツ

CPUIntel Core i7-3770K
マザーボードASRock Z77 Pro4
メモリG.SKILL RipjawsX F3-14900CL9D-8GBXL(4GBx2枚)
CPUクーラーDEEPCOOL製
SSDSAMSUNG 840 Pro 128GB
HDD
光学ドライブ
ビデオカードCPU内蔵
ケースEA041
電源DELTA 550W(80PLUS BRONZE)
その他のパーツ

エントリー動画

審査員コメント

Windows 8 PCの祭典において最速の起動時間である“4秒”を記録したのは1件のみ。老舗PCパーツショップ、ドスパラの公式エントリーでした。賞品を一般ユーザーに還元するという方針から各賞は選外としましたが、その技術力と熱意は本物です。エントリー動画ではWindows 8起動中のWindowsロゴが表示されませんが、これは起動が速過ぎてディスプレイの解像度切り換えなどが追いついていないためのようです。具体的なパーツの選び方や設定方法などについて直接コメントをいただいたのでぜひ参考にしてください。

DOS/V POWER REPORT編集部
編集長 佐々木修司

エントリー者による最速起動のポイント解説

マザーボード:
ASRock製品が高速起動には不可欠。中でもZ77 Pro4が高速でした。

SSD:
各メーカーをテストしたところ、Samsung 840Proが最速でした。
次点ではCFD HG5Qでした。

UEFI設定:
UltraFast系の設定が出来るマザーは設定を行う。
できる限り最小構成が高速起動のポイントになりますので、使わないポートなどはすべて無効にする。
※具体的には UEFI画面1 UEFI画面2 UEFI画面3 UEFI画面4 UEFI画面5 UEFI画面6 UEFI画面7 UEFI画面8 を参照してください

その他:
液晶ディスプレイは機種により表示速度がかわります。
また、同じディスプレイでも挿すコネクタで時間が変ります。
今回の液晶はHDMIよりもアナログが高速でした。

なお、今回はディスプレイに液晶テレビを使いました。
別構成のPCでも検証を行いましたが、今回使用した液晶テレビではシャットダウン→電源投入でもフラッグ表示を確認出来ませんでした。

※開催事項は予告なく変更される場合があります。

本コンテストに関するお問い合わせはWindows 8 PCの祭典事務局 (dosv-8boot-info@impress.co.jp)までメールにてお願いします。

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