DOS/V POWER REPORT

Windows 7杯 自作PCの祭典2011 結果発表!!

部門賞

高性能&省電力部門

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> き 氏

<受賞作品テーマ> i3-2100T?ACアダプタ?なにそれ?

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Core i7-2600K BOX
マザーボード GIGABYTE GA-H67N-USB3-B3
メモリ PQI DD31333-2G2D
CPUクーラー サイズ APSALUS 120 (APSALUS120)
HDD なし
SSD Crucial m4 64GB (CT064M4SSD2)
光学ドライブ ソニーオプティアーク AD-7690H(-01)
ビデオカード CPU統合GPU HD3000
ケース Apple MacCubeG4を加工
電源 玄人志向 KRPW-G530W/90+
ディスプレイ DELL デル E173FPc
その他のパーツ
OS Windows 7 Professional 64bit版
PCMark7
ベンチマークスコア
4,968
スリープ時消費電力 2
アイドル時消費電力 25
高負荷時消費電力 67
1Wあたりの
PCMarkスコア
74

パフォーマンス志向でありながら、省電力も意識したマシンを募集した本部門。自作派に人気のCore i7-2600Kを使用し、PCMark 7のスコアは4,968となかなかのレベルながら、高負荷時の消費電力は67Wと非常に低いレベルに抑えた。

審査員より

まず、高いレベルのベンチマークスコアを出している点が素晴らしいですが、そのシステムをPower Mac G4 Cubeのケースに水冷ユニットやATX電源とともに組み込んでいることもあわせて評価しましした。そしてエントリー内容からは、チューニングのこまやかさもうかがわれます。クアッドコアCPUをあえてデュアルコアCPUとして使うことに始まり、CPUのクロック、電圧、各種機能のON/OFF、そしてベンチマーク中は水冷ユニットの冷却液の熱マージンを活かして稼働ファンを減らすというテクニックを駆使して高性能CPUの消費電力をとことん落としています。パーツ選定の理由から設定方法まで詳しく解説している点も多くのユーザーの参考になりそうです。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

定格省電力部門

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> ||V0_0V|| 氏

<受賞作品テーマ> 静音高性能エコPC

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Core i7-2600K BOX
マザーボード GIGABYTE GA-Z68MX-UD2H-B3
メモリ Samsung純正 M378B5273CH0-CH9 DDR3-1333 4GB * 4枚 = 16GB
CPUクーラー サイズ グランド鎌クロス (SCKC-2000)
HDD なし
SSD system: Crucial m4 128GB (CT128M4SSD2)
work: Crucial m4 256GB (CT256M4SSD2)
光学ドライブ なし (外付けポータブルDVD spermulti driveがあるため)
ビデオカード なし
ケース Antec SOLO BLACK
電源 Super Flower SF-550P14PE
ディスプレイ 三菱電機 VISEO MDT241WG
その他のパーツ sysfan: Coolink SHJ-SWiF2-1200 800rpm
グリス:GS-05 ケース用LED:LED-05MS
OS Windows 7 Ultimate 64bit版
PCMark7
ベンチマークスコア
4,724
スリープ時消費電力 2
アイドル時消費電力 26
高負荷時消費電力 95
1Wあたりの
PCMarkスコア
49

Core i7-2600Kと最新のZ68チップセットを採用したマシン。部品点数がATXよりも少ないmicroATXマザーや80PLUS Platinum認証電源、搭載ファンの数が少ないケースなどを組み合わせることで、高負荷時の消費電力は100Wを切っている。実用を意識して静音性を高めており、システムドライブとデータドライブをそれぞれSSDにしたり、低速回転ファンを採用。高性能・低消費電力の最新パーツを密閉型の静音ケースに収めるというスタイルのお手本的な構成と言える。

審査員より

各パーツを定格で利用する前提で、性能と省電力性のバランスを競う本部門。“バランス”の解釈は人それぞれですが、PCMark 7スコア部門5位(トップとの差は約200ポイント)で、1WあたりのPCMarkスコアが49という本エントリーが部門賞に選ばれました。本部門でPCMark 7のスコアが4,500以上のエントリーは19件存在しますが、その中で1WあたりのPCMarkスコアが40を超えるのは本機だけとなれば、そのバランスのよさが見えてくると思います。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

究極省電力部門賞

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> Namany 氏

<受賞作品テーマ> コンパクト&無音&省電力(今度こそRev 1.4)

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Atom Z550
マザーボード fit-PC2 Rev 1.4
メモリ 2GB DDR2-533 on-board
CPUクーラー ファンレス
HDD なし
SSD HANA Micron FortePLUS K2 64GB (HMSM064G-20)
光学ドライブ なし(セットアップ時のみ接続)
ビデオカード Intel GMA500 on-board
ケース fit-PC2 Rev1.4
電源 ACアダプター
ディスプレイ REGZA 32H2000
その他のパーツ
OS Windows 7 Professional 32bit版
PCMark7
ベンチマークスコア
1,055
スリープ時消費電力 1
アイドル時消費電力 5
高負荷時消費電力 9
1Wあたりの
PCMarkスコア
117

CompuLabがリリースしたfit-PC2のベアボーンモデルがベースになっている。同機はAtom Z550とUS15Wというモバイル向けのCPU、チップセットを採用しており省電力性は突出しているが、さらにBIOSやOSの設定を詰めて、アイドル時消費電力5W、高負荷時消費電力9Wという数値を達成した。

審査員より

Atomシステムは非常に消費電力が小さいのですが、組み合わされるグラフィックス機能のパフォーマンスが低いため、本祭典でも使用しているOCCTなどのアプリケーションを実行できないマシンがかなりの数あります。そんな中US15Wチップセットを採用した本機は、PCMark 7、OCCTともに実行可能という稀有な1台です。さらに、ベンチでは使用しないデバイスをBIOSなどで無効にし、OCCT測定中はディスプレイ信号もカットすることで、ギリギリまで消費電力を落としています。その上でオーバークロックにより性能を上げ、電力効率にとことんこだわった結果、1WあたりのPCMarkスコアは117を記録。Sandy Bridge系CPUが席巻した今回の祭典で、頭一つ抜け出す素晴らしい結果を残しました。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

インパクト部門賞

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> しょん 氏

<受賞作品テーマ> 夏っぽい、エコっぽい

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Core i3-2100T BOX
マザーボード FOXCONN H67S
メモリ Corsair CMV4GX3M1A1333C9
CPUクーラー インテル Intel リテールCPUクーラー
HDD 東芝 MK5055GSX
SSD キングストン SSDNow V Series (SNV125-S2/30GB)
光学ドライブ なし
ビデオカード なし
ケース ANTEC MINISKELETON-90
電源 ACアダプター
ディスプレイ ナナオ(NANAO) FlexScan L997-RGY (セレーングレイ)
その他のパーツ
OS Windows 7 Ultimate 64bit版
PCMark7
ベンチマークスコア
2,958
スリープ時消費電力 2
アイドル時消費電力 17
高負荷時消費電力 53
1Wあたりの
PCMarkスコア
55

Core i3-2100TベースのMini-ITXシステムをAntecのまな板ケース「Mini Skeleton」に組み込み、ラックの天井側からつり下げる形で固定。さらに本体から風鈴をぶら下げることで、涼しさ、エコ感も演出している。

審査員より

天井への上下逆設置というアイディアに、まずは脱帽。ケースファンのエアフローを活かしていると思われる風鈴との組み合わせも涼しさ、エコ感を演出するよいアクセントになっています。そして、Core i3-2100Tを使った省電力・小型システムゆえにムリのない天井設置を可能にしており、結果として省スペースにもつながるという、全体的な構想の美しさにも注目してほしい1台です。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

Windows Home Server 2011部門賞

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> Zoe 氏

<受賞作品テーマ> 近未来仕様ホームサーバ

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Core i5-2540M
マザーボード iBASE MI956F
メモリ SAMSUNG DDR3-1066 4GB x2
CPUクーラー REGO RG1100改
HDD HGST HTS547575A9E384 750GBx4 RAID5
SSD Intel SSD 510 120GB (SSDSC2MH120A2K5)
光学ドライブ Pionier DVR-TD09
ビデオカード CPU内蔵 Intel HD Graphics 3000
ケース FAST A-ITX-200P300V2改
電源 Mini-box.com PWR-PICOPSU-90-XLP + 80W ACアダプタ
ディスプレイ DELL 2407FP
その他のパーツ CENTURY CERS25-BK
CENTURY CRIB25EU2
SILVERSTONE SST-TS03改
FREEDOM PUG-21ES
RiteUp RFA68
OS Windows Home Server 2011
PCMark7
ベンチマークスコア
4,223
スリープ時消費電力 7.7
アイドル時消費電力 21.1
高負荷時消費電力 72.1
1Wあたりの
PCMarkスコア
58

Core i3-2100Tのエントリーが目立つ中、Sandy Bridge世代のモバイルプラットフォーム(Core i5-2540M+QM67)に、2.5インチHDDによるRAID 5を組み合わせたMini-ITXサーバー。システムをSSDに置き、RAIDアレイは裸族のインテリジェントビル2.5に詰め込み、eSATAで外付けしている。前面からアクセスできるホットスワップベイ(これも2.5インチ化)を設けることで、システムSSDのクローニングも容易にしている。

審査員より

モバイルCPUの採用や2.5インチHDD×4台によるRAID 5構成など、平時の省電力性と瞬間的なハイパフォーマンスを見事に両立させています。常にアクセスできるサーバーマシンとしての使い勝手を重視し、「使わないときはスリープ」という消極的な運用ではなく、「パーツの選定でそもそもの消費電力を抑える」という自作力を発揮した積極的な姿勢が光りました。ファンまわりの細かいチューニングも効いています。そして、「40℃近くまで上がる夏場の締めきった部屋で24時間稼働できるレベルの冷却」という言葉に表われているように、サーバーとして本来求められる安定性をしっかりと確保する姿勢も審査員の間で高評価でした。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

誰でも省電力設定部門

三井住友VISAギフトカード 5万円分・・・1名

<受賞者> Xak 氏

<受賞作品テーマ> 大容量のメモリ環境であらゆる可能性を秘めたPC

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU インテル Xeon X5680 BOX × 2個
マザーボード Supermicro X8DAH+-F
メモリ SAMSUNG 8GB PC3-8500R 1066Mhz Reg Memory Module ×18枚
CPUクーラー Noctua NH-U12DX 1366 (Xeon 5500用)
HDD HGST 0S03191
SSD Intel SSD 320 300GB (SSDSA2CW300G3K5)
光学ドライブ パイオニア BDR-S06J-BK
ビデオカード ASUS EAH6670/DIS/1GD5
ケース GIGABYTE Sumo 5112 GZ-FADA51-CJB
電源 ENERMAX REVOLUTION85+ Compact (ERV1020EWT)
ディスプレイ 1PLUS ColorZone CS240i ×2台
その他のパーツ Western Digital WD1002FBYS
AUDIOTRAK DR.DAC 2
OS Windows 7 Ultimate 64bit版
PCMark7
ベンチマークスコア
スリープ時消費電力
アイドル時消費電力
高負荷時消費電力
1Wあたりの
PCMarkスコア

PhotoshopやPremiere Pro、After Effectsなど各種Adobe製品を同時利用するべく、デュアルXeonにSUPERMICRO製マザーボードを組み合わせて、8GBメモリを18枚注ぎ込んだという“メモリモンスター”。さらに、アイ・オー・データ機器「RamPhantom EX」によって64GBのRAMディスクを構築。仮想メモリを無効化している。あり余るメモリは仮想環境を運用することで有効活用されている。

審査員より

8GB×18枚=144GBという度肝を抜くメモリ搭載量は、インパクト部門でも通用しそうなほど。ケース側面の内部写真からも、その迫力のたたずまいが見て取れます。特大の大容量メモリによってマルチタスクと仮想環境(Windows XP Mode)を快適に動かし、サブマシン環境をメインマシン1台に集約してしまうという発想力。「物理的なマシン台数の削減で省電力化を行なった」というコメントにも説得力があります。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)