各賞をゲットしたのはこのマシンだ!!Windows7&IE9杯 自作PCの祭典2010 結果発表!!

総評

本年度の自作PCの祭典は、昨年を上回る203件のエントリーがありました。部門別の応募者比率を見てみると、「勝手にオレが一番!」部門が21%ともっとも多く、自分だけの1台を求める自作派のこだわりが見て取れます。これに続くのが今年のテーマの一つであった自作デビューを応援する「祝デビュー! PC自作ビギナー部門」でした。もう一つのテーマである“新世代Webブラウジング”のパフォーマンスを競う「最速Webブラウジング部門」は、定番化している「定格パフォーマンス部門」と同規模のエントリーを集めており、IE9と新しいWebブラウジングに対する興味の大きさを見て取れます。

エントリーマシンで使用されているOSに関しては、上位三つはいずれも64bit版のWindows 7で、これだけで全体の7割を超えます。大容量メモリが安価になった背景などもあって、自作ユーザーの間では64bit環境が定着したのではないでしょうか。

使用CPUはかなり分かれていますが、もっとも多いのが現在最高のパフォーマンスを持つCore i7-980X Extreme Editionでした。自作市場ではパフォーマンス志向のユーザーが多く、実用とベンチマークアタックの双方でニーズがあるものと思われます。また、期間中に発売されたSandy Bridgeこと第2世代Core iシリーズの最上位モデルであるCore i7-2600Kがいきなり2位に着けてきており、その性能が高く評価されていることがうかがえます。

エントリー作品の傾向を見ると、パーツの組み合わせ、使いこなしのレベルが、初心者も含めて向上している感があります。使いこなし方を仲間と研究したり、雑誌やネット媒体で勉強したりすることで、明確に自分の目的にあったマシンを作ることができる方が増えているのではないでしょうか。

それでは、レベルが上がった200台超の自作PCの中から最高の1台として選ばれた“グランプリ”を発表します!

※賞品は3月1日より順次発送いたします。窓辺ななみ賞のみ3月14日以降の発送予定です。

グランプリ

東芝 LED REGZA 42RE1 ・・・・・ 1名

<受賞者> みかん 氏

http://pixiv.cc/gabriela_mikan/archives/4024527.html

<受賞マシンの構成パーツ>

CPU AMD AthlonⅡ X2 250
マザーボード ASUSTeK M4A88T-M/USB3
メモリ DDR3 2GB×2
ビデオカード オンボード
SSD
HDD XBOX360用HDDの中身
光学ドライブ クローゼットの奥にあった年代物DVDドライブ
CPUクーラー サイズ 大蛇
ケース ダイニチ工業ブルーヒーター
電源 もらい物300Wぐらい?
ディスプレイ LG電子 FRATRONL226WA
その他の冷却パーツ ケースファン:サイズ 風丸2
その他のパーツ 温度計: サイズ どこでも温度計2
OS Windows 7 Home Premium (32bit版)

昨年冷蔵庫PCで同部門を受賞したみかん氏が、今年は暖房をコンセプトにエントリー。単に筐体を流用しただけではなく、ファンヒーターの特徴を見事に活かした前方排気、完全燃焼する炎を連想させる青色LED、石油タンクのふたから顔を出す光学ドライブ、温度表示部に仕込んだPC用温度計など、バカPCながら高い完成度と言わざるを得ない逸品。

審査員より

ついにバカPC&痛PC部門のエントリーが自作PCの祭典の頂点に立つ日がやってきました! 完全燃焼を意識させる青色LEDや、PCだけど、ファンヒーターだからあえて「前方排気」という構造、温度表示部がPC用温度計など、自作PC好きであればニヤリとしてしまう要素満載です。そのアイディア力と実装技術が多くの投票者に認められたということでしょう。
(DOS/V POWER REPORT編集部 編集長 佐々木修司)

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